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国民民主、収まらぬ支持率低下でささやかれる「ポスト玉木」は政党批判も辞さない永田町の“女帝”

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記事投稿日:2025.06.30 17:55 最終更新日:2025.06.30 17:55
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
国民民主、収まらぬ支持率低下でささやかれる「ポスト玉木」は政党批判も辞さない永田町の“女帝”

6月11日、党首討論後の会見で山尾志桜里氏の公認内定取り消しを受けて、質問に答える国民民主党の玉木雄一郎代表(写真・長谷川 新)

 

 2024年10月におこなわれた衆院選で、公示前の7議席から4倍の28議席へと大躍進した国民民主党。想定以上に得票したことから、比例代表の議席が足りず、3議席を他党に譲るという事態になった。

 

 そのため、7月20日投開票の参院選でも議席を大幅に伸ばすとみられていたのだが……。

 

 

「政党支持率の下落傾向が止まりません。衆院選直後の11月、玉木雄一郎代表の不倫スキャンダルが発覚しました。玉木氏は党の役職が停止され、同党の支持率も下がりましたが、それはなんとか持ち直しました。

 

 しかし6月、玉木氏が『個人的なつながり』を重視したともとれる、山尾志桜里氏を参院選比例代表の公認候補としたことで、支持離れが決定的になりました。

 

 山尾氏は過去に不倫、ガソリン不適切計上、JRの議員パス不正使用など数々の疑惑があり、その説明がされていなかったので、党内から異論が相次ぎ、SNSも連日、炎上しました」(国民民主党関係者)

 

 山尾氏は立候補会見で釈明したが、内容は「ほぼゼロ」(永田町関係者)だったことから、批判はさらに広がり、ついには「公認内定取り消し」に発展。このドタバタが支持率下落を誘因したと分析されている。そこから、支持率は回復していない。

 

「6月22日投開票の東京都議選でも、支持離れは明らかでした。玉木氏は『ゼロ議席から9議席に躍進することができました。国民民主党や国民民主党の政策に対する期待は予想以上』としていますが、山尾ショックがなければ、あと2議席は上乗せできたといわれています」(政治担当記者)

 

 6月27~29日に報道各社がおこなった最新の世論調査を見ると、日本経済新聞では政党支持率こそ12%と、前回調査と変わらなかったが、参院選での比例投票先を見ると、15%から12%に下落。読売新聞では政党支持率が11%から5%に、比例投票先では14%から9%に、前回調査から下落している。

 

 そのため党内では「参院選で議席が伸びず、玉木代表の交代もある」とささやかれている。その際「ポスト玉木」と目されているのが、当選2回の伊藤孝恵参院議員だ。自らのXで、玉木代表の不倫や山尾氏の擁立に対して舌鋒鋭く批判したことで、永田町では“女帝”とまで呼ばれている。

 

 伊藤氏は金城学院大学を卒業。テレビ大阪、資生堂、リクルートなどを経て、2016年の参院選で民進党(当時)の公認候補として愛知選挙区から立候補し、初当選した。現在は参院国会対策委員長、広報委員長、選挙対策委員長代理など、党の要職に就いている。

 

 そんな伊藤氏はどういった人物なのか。

 

「後輩の面倒見がいい方で、指導も丁寧なので、信頼は厚いですね。立候補予定者が党大会で地方から上京したときも、声をかけてケアをしています。

 

 また“自分流”を貫くところがあり、初選挙のときはオレンジ色のワンピースで選挙を戦いました。初登院では、周囲が『スーツのほうが』と助言したのですが、このときも『私らしく』ということで、ワンピースを着て登院しました。性格は『出しゃばり』と『積極的』の2面性があると言われています」(政治ジャーナリスト・宮崎信行氏)

 

「ポスト玉木」になる可能性はあるのだろうか。

 

「かつて代表選挙を玉木代表と戦い、副代表を務めたこともあるので、可能性はあると思います。弱点ですか? 知名度不足と、仲間が増えることで『伊藤グループ』ができることで党内からの“やっかみ”が出ることでしょう」(宮崎氏)

 

 一方の玉木代表は「今回の参院選に臨む現職は4人。なんとか4倍の16人にさせていただき、非改選議員5人と合わせて21議席」を目標にして、“背水の陣”を敷いている。はたして……。

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