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【参院選】山尾志桜里氏、無所属立候補で横並び候補者たちの“戦々恐々”ドブ板選挙の背景に東大の“落選同級生”

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記事投稿日:2025.07.07 18:09 最終更新日:2025.07.07 18:09
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【参院選】山尾志桜里氏、無所属立候補で横並び候補者たちの“戦々恐々”ドブ板選挙の背景に東大の“落選同級生”

健闘が伝えられる山尾志桜里氏。7月5日には、JR池袋駅西口で演説をおこなった(写真・長谷川 新)

 

「山尾(志桜里)を見た、みなさまのSNS、口コミでどうか広げてください。無所属の戦いです!」

 

 参議院議員選挙(7月20日投開票)が7月3日、公示された。連日の酷暑のなか、候補者たちはそれぞれの選挙区を走り回っているが、東京選挙区の選対関係者の間では、国民民主党からの公認を見送られ、無所属で立候補した山尾志桜里氏の動向に注目が集まっている。

 

 

「東京選挙区の改選は6議席。それに補選分の1議席が加わって7議席を争いますが、立候補者が32人もいる大激戦です。

 

 自民、公明、立憲、共産、国民が1人ずつ当選すると見られており、5議席は埋まります。残る2議席は事実上、先の都議会議員選挙で躍進した参政党、石丸伸二さんの『再生の道』の候補者、さらに先にあげた自民、立憲、国民の3党の3人を加えた、5人で争う情勢と見られています。この5人はほぼ横一線で並んでいて、誰が当選するのか、まったくわからないんです」(政治担当記者)

 

 こうした波乱にさらに拍車をかけるのが、山尾氏の無所属出馬だったという。政治担当記者が続ける。

 

「山尾さんは過去の不倫スキャンダルについて、いまも説明を避けています。しかし、同じく不倫スキャンダルを抱えているはずの国民民主党の玉木雄一郎代表に、いきなりはしごを外されてしまいました。これにより、一定の同情もあり、スキャンダル色が薄まった印象もあります。

 

 山尾さんはもともと街宣がとんでもなく上手で、憲法改正や女性天皇の容認など、エッジの利いた主張をしており、保守、リベラルのどちらからも共感が得られる可能性があります。とはいえ、最低でも50万票は取らねばならない東京選挙区だけに、当選までは難しいと見られています。

 

 しかし一方で、横一直線の候補者は、山尾さんに票を削られると、それだけ当選が困難になるということです。なかでも国民民主党の2人は、山尾さんに対する危機意識が高いようですね」

 

“台風の目”ともいうべき山尾氏だが、選挙の先も見据えているとみられる。彼女の支持者は、こう明かす。

 

「むしろ、無所属立候補でどう有権者にアピールするかを考えているんだと思います。山尾さんは、スキャンダル直後の総選挙でも無所属で立候補した経験があり、今回、どう立ち回るべきか、ある程度、理解しているのだと思います。今回は落選でも上等、少しでも爪痕を残すことで、次の政治活動につなげたいのだと思います」

 

 こうした思惑あってのことか、汗まみれで聴衆に駆け寄り、腰をかがめてひとりひとりに握手を求めていた山尾氏。文字どおりのドブ板選挙になるが、じつはベンチマークといえる旧友の存在もあったのだ。

 

「元自民党衆院議員の豊田真由子さんです。2017年、秘書へのパワハラ暴力問題で離党し、約3カ月の入院後に謝罪会見を開いた豊田さんですが、その年の10月の総選挙では無所属で立候補し、落選しました。当選した自民党の公認候補者とは大差がつきましたが、それでもたったひとりで街宣をする豊田さんは、2万票以上もの票を得ました。

 

 現在、コメンテーターなどメディアで活躍できているのも、この選挙が“禊”になったためといわれています。じつは豊田さんと山尾さんは卒業年度こそ違うものの、同じ1993年に東京大学文科一類に入学した同級生です。もっとも、豊田さんは、『当時、キラッキラの菅野さん(注:山尾の旧姓であり現姓)を知らない東大生はいなかった』と語っていたそうで、友人ではないようです。それでも、同級生で同じ無所属立候補の道をたどった豊田さんのことを、きっと山尾さんな意識していると思いますよ」

 

 参院選後には、テレビで山尾氏と豊田氏が共演、なんていうこともあるかもしれない。

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