社会・政治
差別反対のラサール石井氏 初当選も国民的女性スケーターへの“セクハラ発言”が再燃

7月20日に投開票がおこなわれた参院選に、社民党の比例代表から出馬。社民党の比例代表1議席獲得にともない、初当選を決めたタレントのラサール石井氏。
14議席を獲得する大躍進となった参政党のキャッチコピー「日本人ファースト」へのカウンターとして発した「人間にファーストもセカンドもない!」とのメッセージで話題を呼んだ石井氏だが、ここに来て、過去の“問題発言”が再び蒸し返される展開となっている。
「今から14年前、2011年5月のX上(当時Twitter)での発言です。石井氏は《ちょっと暴言吐きます》と前置きしてから、当時、国民的人気を誇ったフィギュアスケート選手の浅田真央さんに対して、
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《浅田真央ちゃんは早く彼氏を作るべき。エッチしなきゃミキティやキムヨナには勝てないよ。棒っ切れが滑ってるみたい。女になって表現力を身に付けて欲しい。オリンピックまでにガッツリとことん!これは大事》
と投稿。14年前はいまよりはまだ“ユルい”時代だったかもしれませんが、それでもこのツイートはさすがにひどいと大炎上し、石井氏は謝罪に追い込まれました。この投稿が、今になってXなどで蒸し返されているのです」(芸能記者)
なぜなら、今夏の参院選で石井氏を擁立した社民党の福島みずほ党首は、2019年5月に、《セクハラ、パワハラ、マタハラ、SOGIハラを根絶しなければならない》とXに投稿。また、党の公式Xアカウントも今年4月、《女性蔑視の風潮を当たり前のことにしないよう、社民党はミソジニーと対峙し、闘う女性たちと連帯します》と発信するなど、女性差別に対して厳しい姿勢を打ち出してきたことで知られるからだ。
石井氏の当選後、過去のセクハラ暴言が掘り返されると、X上では、
《差別主義者じゃん…》
《浅田真央さんは全国民の女神なので、ラサール石井に投票した人は99%の日本人に喧嘩売ってるんだけど》
《最も疑問なのはこんなことを言う人を社民党は最も嫌うはずなんですが。女性差別、セクハラ、叩きまくる対象になるはずなのに。票を取るために政党理念を捨てたって思われてもおかしくないですね》
など、石井氏への批判が多くあがっている。政治部記者が語る。
「初当選を決めた翌日の会見で、『人間にファーストもセカンドもない』の発言の真意を問われた石井氏は、『日本から今、急に外国人の方がいなくなったらどうするのか。外国人が優遇されている、犯罪が増えたといったことも(ファクトチェックすれば)嘘だと分かる。それを言うなら、一番優遇されている外国人は基地の米兵だが、沖縄で性加害や暴行事件を起こした米兵のことは問題にしない。その辺に違和感があった』と説明。
また、『仮想敵を作って人が人を憎むというシステムを作り上げると、ゆくゆくは他国の人を殺すことが平気になる気持ちの醸成につながる。“人にやられて嫌なことは人にしない”ということがシンプルにみんなに伝われば』などと語りました。
理念は立派ですが、そうであればこそ自身の発言に気を付けてほしいですね。これまでは単なる芸能人の炎上事件で済みましたが、今後は国会議員としての“公的な発言”になるわけですから」
結果で覆していくしかなさそうだ。