社会・政治
【参院選敗北】自民・森山幹事長「辞任の意向」表明するも後任不在! 石破首相、命運尽きる「9月」の党役員人事

辞任の意向を表明した森山裕幹事長(左)と、石破茂首相(写真・長谷川 新)
7月20日の参院選で、自民党は改選議席52から39議席へと減らした。自公で50議席獲得できれば過半数に達するところ、47議席しか獲れず、参院でも少数与党になってしまった。
翌21日には、木原誠二選挙対策委員長がテレビ番組で「選挙の責任者として結果を分析・検証したうえで、しかるべきタイミングで身の処し方は考えたい」と述べ、自身の辞任を匂わせた。
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また、森山裕幹事長も、28日に党本部で開かれた両院議員懇談会で、参院選の結果を分析するため党に委員会を設置するとしたうえで、「報告書がまとまった段階において、幹事長としての自らの責任については明らかにしてまいりたい」と、辞任を示唆した。
「森山氏は懇談会で発言したとおり、7月31日にみずからが委員長を務める『総括委員会』の初会合を開きました。会合には実務を担当する木原選対委員長なども出席し、敗因を分析した報告書を8月中にまとめる方針を確認しています。
木原氏も森山氏も選挙の責任を取って辞任する意向を示していますが、肝心の石破茂首相は、退陣要求が強まる現在も続投方針を崩していません。
ただ、8月8日に開催が決まった両院議員総会では、石破氏への退陣要求がいっそう強まることが予想され、どこまで持ちこたえられるかが注目されています」(政治担当記者)
大手新聞には「石破首相退陣へ」というスクープが掲載されたが、実際はどうなっているのか。
「石破政権の寿命はもう決まっていますよ」
こう語るのは自民党のベテラン秘書だ。
「8月20日から22日まで国内で開催されるアフリカ開発会議で、石破首相の役目は実質的に終わりというのが、党内で衆目の一致するところです。23日以降は、一気に “石破おろし” へと向かうのではないでしょうか。
ただ、森山さんや木原さんが辞任した後も、石破さんだけが残る可能性はゼロではない。森山さんがいなくなれば、党内をまとめられる人間がいなくなり、野党との調整も困難な状況となり、石破さんはほぼ孤立無援になりそうです」(同)
森山氏が幹事長を辞任した場合、後任はどうなるのか。
「森山幹事長が辞任すれば、いまの石破首相のもとで代替できる人はいないとの声がもっぱらです。9月には森山氏をはじめとする党役員の1年間の任期が切れることから、新たな役員人事をしなければならないのですが、ここでなり手がおらず政権の命運が尽きるとの声が多いです。
もちろん、村上誠一郎総務相や中谷元防衛相ら、先の総裁選を支えた “お友達” で埋める可能性もありますが、そんな人事で通用するとは思えません。
石破氏続投なら、小泉進次郎農水相は目玉となる農政改革に携わるために留任が濃厚ですが、そのほかの実力者で石破首相の女房役になってくれそうな人物は思い浮かびません」(同)
やはり、にっちもさっちもいかない石破政権のようだ。