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森山幹事長「辞意表明」で石破首相の「続投」は険しい道のり…党内の “足元” 揺らぐなか、立憲とのパイプ失い国会運営にも支障

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記事投稿日:2025.09.02 19:20 最終更新日:2025.09.02 19:21
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
森山幹事長「辞意表明」で石破首相の「続投」は険しい道のり…党内の “足元” 揺らぐなか、立憲とのパイプ失い国会運営にも支障

辞任の意向を表明した森山裕幹事長(左)と、石破茂首相(写真・長谷川 新)

 

 8月31日午後、総理官邸前には「石破やめろ!」の怒声が響き渡った。

 

「石破首相の退陣を求めるデモがおこなわれました。前日までに大手マスコミの8月世論調査が出揃いましたが、内閣支持率が7月に比べて軒並み上昇しました。読売新聞社は17ポイント、共同通信社は12.5ポイントの上昇です。

 

 この数字に、石破首相の責任を求める有権者たちが総理官邸前に押し寄せました。一方で、『石破、やめるな』のデモも起きているので世論は2分されています」(政治担当記者)

 

「支持率だけが、石破首相が続投する根拠」(政治ジャーナリスト)になっているが、“足元” も揺らいでいる。

 

 自民党総裁選の “前倒し” をめぐる動きが活発化しているのだ。

 

「石破内閣のなかからも、神田潤一法務大臣政務官、小林史明環境副大臣、斎藤洋明財務副大臣をはじめ、10名前後の政務三役が前倒しに賛成する意向を示し、石破氏に近いとされる議員からも『総裁選の前倒しは、やむを得ない』という声が出ています」(前出・政治担当記者)

 

 そうしたなか、9月2日に自民党は両院議員総会を開催。石破首相は「地位に恋々とするものではまったくございません。しがみつくつもりもまったくございません。わが党が国家国民のために誠心誠意、全力で立ち向かっていきます」と自身の続投を表明したが、石破政権の「屋台骨」である森山裕幹事長の辞意が発表され、石破首相に進退が託された。

 

「これは痛手です。衆参で少数与党になっている石破政権は、野党と政策協議をしないと法案は国会を通りません。

 

 石破首相は人づきあいがよくないため、野党とのパイプは少なく、波長があうのは立憲民主党の野田佳彦代表くらいと言ってもいいでしょう。

 

 それを補ってきたのが、2017年から4年あまり、歴代最長となる国会対策委員長を務めてきた森山氏です。とくに野党第1党の立憲民主党で長く国対委員長を務めた安住淳衆院予算委員長とはギリギリの交渉をするなかで信頼関係も厚くなり、『森山・安住ライン』と呼ばれていました。

 

 今後の国会でも、石破首相は立憲との連携を視野に入れていたはずですから、森山氏辞任は国会運営にも影響が出るはずです」(自民党関係者)

 

 石破首相は、両院議員総会で「(進退は)しかるべきときに、きちんとした決断をする」とも語った。その時期は、意外に早く来るのかもしれない。

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