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立民・新幹事長に安住淳氏…国対経験で築いた「他党とのパイプ」一方で「上から目線」の“傲慢”評価も

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記事投稿日:2025.09.12 15:23 最終更新日:2025.09.12 15:27
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
立民・新幹事長に安住淳氏…国対経験で築いた「他党とのパイプ」一方で「上から目線」の“傲慢”評価も

立憲民主党の安住淳幹事長(写真・長谷川 新)

 

「事実上の敗北と言わざるをえない」

 

 立憲民主党は、改選議席と同じ22議席にとどまった7月の参院選を、このような表現で総括した。

 

「同時に『重大な危機感を持って体制を抜本的に見直し党改革を進める』ともしました。なかでも“見直し”のために重要視されたのが人事、とくに『幹事長を誰にするか』です。

 

 衆参で少数与党になった自民党は、これまでの『政策ごとにそれぞれの野党と組む』という方針から転換して、公明党のほかに新たな連立相手を模索するとみられます。

 

 日本維新の会や国民民主党が有力ですが、そうなると立民は、野党第1党とはいえ埋没する可能性が大きく、そのため、自民党にパイプがある幹事長の起用がこれまで以上に重要となったのです」(政治担当記者)

 

 

 そうした状況で9月11日、立憲民主党は両院議員総会を開催。衆院の予算委員長として存在感を示していた、安住淳氏が幹事長に就任した。

 

「安住氏は旧民主党、民進党、立憲民主党で、副委員長時代も含めると通算で約5年、国会対策を担ってきました。

 

 石破茂政権で幹事長を務める森山裕氏も、2017年から4年あまり、自民党で歴代最長となる国会対策委員長を務めてきました。そのため2人の接点は多く、『森山・安住ライン』と呼ばれるほどになりました。

 

 もちろん、安住氏はほかの野党の取りまとめもしてきましたから、立憲民主党ではもっとも他党とのパイプが太い議員なのです」(自民党関係者)

 

 63歳という年齢には見えない「童顔」でもある安住氏。しかし同党議員によると「上から目線の発言が多く、態度も“俺さま”系。会議でもカチンと来る発言をすることがある」という。

 

「私も、ぶら下がりの取材で『あんた』と呼ばれたことがあります。安住氏は国会議員になる前は、NHKの政治部記者でした。NHKの後輩記者に聞いたことがありますが、『指示はあれこれ出すのに取材は後輩まかせ』ということが多かったそうで、政治家への“夜討ち朝駆け”もなんだかんだ理由をつけて回避。それなのに無理難題を言うことがあったので、ついたあだ名が『ちびっこギャング』だったそうです」(政治担当記者)

 

 これを「強気の性格」と見るか、それとも「傲慢」と見るか、評価は分かれるところだが、およそ3週間後には石破氏に代わる新しい自民党総裁が誕生する。そして、自民党役員も布陣が決まる。

 

 立憲民主党は存在感を示せるのか。「自民党に対抗できるライバル政党は、わが党しかない」と力を込める安住氏の手腕が問われる。

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