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実質賃金「8カ月連続マイナス」にあふれる怨嗟の声…高市新総裁は国民の窮乏を救えるか

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記事投稿日:2025.10.09 16:45 最終更新日:2025.10.09 17:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
実質賃金「8カ月連続マイナス」にあふれる怨嗟の声…高市新総裁は国民の窮乏を救えるか

2025年10月4日、自民党新総裁に選出された高市早苗氏(写真・JMPA)

 

 2025年8月の実質賃金が、前年同月比で8カ月連続のマイナスとなり、国民から怨嗟の声があふれている。

 

 厚生労働省が10月8日に発表した8月の毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上)によると、基本給や残業代などを合わせた現金給与総額は1人あたり平均で30万517円となり、前年同月比で1.5%増となり、44カ月連続のプラスとなった。

 

 しかし、物価の変動を反映した実質賃金は、物価高に賃金の上昇が追いつかず、前年同月比で1.4%減となり、これで8カ月連続のマイナスとなってしまった。

 

 経済担当記者が言う。

 

「実質賃金は2024年5月まで26カ月連続でマイナスとなった後、6月(1.1%増)と7月(0.3%増)にプラスに転じましたが、8月(0.8%減)、9月(0.4%減)、10月(0.4%減)とマイナスに戻り、11月(0.5%増)、12月(0.3%増)と持ち直したかに見えましたが、その後、コメの物価高騰などもあり、2025年に入ってからはマイナスが続いています。

 

 10月からは500mlのペットボトル飲料が200円台に値上がりするなど3000品目を超える食品が値上がりしましたから、今後の見通しは決して明るくないとみられます」

 

 こうした状況に、Xでは

 

《お給料は上がっているのに…なんでお財布の中身は減ってる気がするんだろう?“実質”がマイナスって、ちょっと切ない現実ですね》

 

《賃金は上がっても物価に追いつかず…生活実感は厳しいですね》

 

《10月からの値上がりもヤバいわ。スーパー行くとため息でるマジで》

 

 などと窮乏を訴える声が相次いでいる。

 

 また、

 

《高市さんは実質賃金上げられるかな?》

 

《高市さんの積極財政とやらに期待するしかないなあ》

 

 などと、新たに自民党総裁に就任した高市早苗氏に期待する声も出ている。

 

 前出の経済担当記者が言う。

 

「高市氏は、今回の総裁選の候補者のなかで、唯一の積極財政派といわれていました。財政を拡大させ、減税などを実施することで経済を立て直す経済政策が高市氏の念頭にあるはずです。

 

 そうしたことから、高市氏に対しては実質賃金の上昇に対する期待が寄せられています。岸田文雄政権、石破茂政権では有効な物価高対策を打てなかったため、国民の不満は溜まりに溜まっている状況です」

 

 今月、女性初の首相に就任するとみられる高市氏は、待ったなしの物価高に有効な手立てを打てるだろうか。

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