
立憲民主党の泉健太前代表
立憲民主党の泉健太前代表が、10月16日午前に自身のXにポストした内容に賛同の声が集まっている。
《玉木さん、維新に愚痴を言うのはやめよう。「二枚舌」だと文句を言っても、どの党も様々な選択肢を天秤に、勝負をかけていたはず。主導権を握れなくても、それは自分の責任です。私はそう思う。》
と国民民主党の玉木雄一郎代表に苦言を呈した。ただ、《でも今後も努力は続ける。ガソリン暫定税率廃止や政治改革の実現へ。》と玉木氏に向け、エールで投稿を締めた。
前日の15日夕方、日本維新の会・吉村洋文代表と自民党の高市早苗総裁の会談がおこなわれ、連立へ向けた協議が進んでいることが浮上。
玉木氏は15日夜、自身のYouTube番組で、
「びっくりしたのは、つい数時間前まで(維新の)藤田(文武)共同代表と、野党の統一候補を目指して。けっこう藤田さんも真剣に議論していただいたなと思っていたんですけど、なんだそれはもう自民党と連立で握ることが決まっていたのか、みたいな感じで。ちょっとなんか、二枚舌みたいな感じで扱われて、我々としては残念だなと正直思いました」
などと恨み節を言い放っていた。さらに「維新が加わるなら、我々が連立に加わる必要もなくなった」などと、自民と維新による連立政権が誕生する際には参加しない意向を示した。
泉氏のポストに、Xでは、《泉さんを見直した。全くもってその通り》《泉さん…いい事いうなぁ…》《う-ん、これは泉さんの言うとおりな気がするな…》などと指摘に賛同する声があがっている。
政治担当記者が言う。
「2018年5月から2020年9月まで続いた旧国民民主党で、泉氏は玉木代表の下で、国対委員長や政調会長を務めていました。歳は泉さんのほうが下ですが、玉木氏よりも先に衆院議員に当選していますし、泉氏は当選9回で、玉木氏は6回ですから、同じ釜の飯を食った国会議員の先輩として、批判というよりも諭すような気持ちでポストしたのではないかと思います」
維新が自民党と急接近し、連立に向けた政策協議を始めたため、言うならば “置いてきぼり” にされた恰好になった玉木代表は、16日、自民党との連立政権を解消した公明党の斉藤鉄夫代表と会談した。
「斉藤氏は記者団に対し、『国民民主とは団結し、連携を取りながら政策実現を図っていくと約束した』と話し、玉木氏も『政策面含め、連携することで合意した』と話しました。玉木氏は引き続き、野党の立場で『年収の壁』引き上げやガソリン税の暫定税率廃止などを訴えていく姿勢です。
ただし、自民や維新にフラれたため公明党と連携したようにも見えるため、SNS上では玉木代表に対し『ダサすぎる』『何を考えているのか』といった批判が渦巻いている状態です。維新への恨み節を吐いたことも含めて、ついこの間まで総理大臣の目もあった玉木氏の株は爆下がりしています」(前出の政治担当記者)
16日に開かれた維新の両院議員総会に出席した維新関係者も、玉木氏について「玉木さんは政治センスがないのではないでしょうか。決断が遅すぎたと思います」などと話していた。
一方、自民党と維新の連立に向けた政策協議は、17日午後3時過ぎから予定されており、それぞれの代表、幹事長、政調会長による協議が続けられる。
「維新が自民党に提示した12の政策のなかで、企業団体献金の廃止や食品消費税の2年間ゼロ、そして国会議員の1割を目標に削減することなどについて、今後どう折り合いをつけるかが注目されています」(前出の政治担当記者)
21日の首相指名選挙が迫るなか、自民と維新の政策協議に注目が集まっている。