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立憲・泉代表「推薦人20人集まらない」の“異常事態”背景に“大学サークル感覚”グループの結束力欠如
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.09.04 19:00 最終更新日:2024.09.04 19:00
立憲民主党の代表選告示日(9月7日)まで残り3日となった、9月4日午後12時時点で、現代表の泉健太氏が、立候補に必要な推薦人20人を集められていないという、前代未聞の異常事態に陥っている。
「これまで野田佳彦元首相、枝野幸男前代表が立候補を表明、推薦人20人をすでに確保しています。泉氏周辺が『あと3人がきつい』と言ったと報じられていますが、最終的には泉氏も頭を下げまくって、20人を集めると思います。本来なら現職の代表ですから『横綱相撲』のはずですが、党勢の低迷や支持率の伸び悩みなどがあり、所属議員の気持ちは泉氏から離れているんです」(政治担当記者)
永田町では「野田氏を支持する小沢一郎氏が、泉氏の推薦人にならないように議員たちにプレッシャーをかけている」などという情報も飛びかうが、政治ジャーナリストの宮崎信行氏は、2023年夏から党内の異変を感じていたという。
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「泉氏は2023年9月に訪米しました。その前月、党幹部にその話題を振ったら『そうなの? 知らなかった』と驚いたのです。代表の訪米は、党にとってビッグニュース。さらにその幹部は、民主党政権時代に副大臣を務めた議員の名前を出して『あいつが代表を囲い込んでいるから』と、情報が降りてこない背景を語っていました。党内の結束力がなくなっているのでしょう」
さらに「泉グループ」と呼ばれる「新政権研究会」の寄り合い所帯ぶりも、推薦人が集まらないことに関係しているようだ。
「立憲の議員は、いくつのグループに所属してもいいんです。そうした事情もあって、『泉グループ』はまるで大学のサークル感覚です。そのため、同グループには25人が所属していると言われますが、自民党の派閥とは違って強固な“縛り”はなく、つながりがゆるいんです。今回の代表戦でも、野田氏や江田憲司氏、馬淵澄夫氏などの推薦人になる同会の議員が、何名もいます。これも泉氏にとっては誤算でした」(立憲関係者)
宮崎氏は、同会の会合のあり方にも原因があるとみる。
「オンライン会議が多いんです。コロナ禍では仕方がなかったのでしょうが、いまでも、ほとんどオンライン。それゆえ、議員同士の連帯感が生まれにくくなっているのではないでしょうか」
自民党総裁戦のあとには衆院選挙が予想されている。野党第1党として存在感が示せるのだろうか。
( SmartFLASH )