高市早苗首相(写真・JMPA)
アベノミクスを継承して金融緩和・積極財政をおこなうと見られている高市早苗首相。株式市場では、「高市トレード」と呼ばれる株高になり、日経平均5万円の大台も視野に入ってきた。
だが、高市首相誕生で上振れしているのは株価だけではないようだ。奈良県にある高市首相の地元事務所を通じて、自民党入党希望者が激増しているという。
10月24日付けの毎日新聞は「事務所によると、これまでに1年間で1万件を超えたことはないというが、高市氏が総裁に選ばれた4日以降、23日までの20日間で2万件を超えた」と報じている。入党希望のおもな理由は「高市さんを応援したいから」だという。
「憲政史上初の女性首相として注目され、安倍元首相に近い国家観なので、新規入党のほかに、党員をやめていた支持者が戻ってきているのかもしれません。
自民党の全国党員数のピークは、1991年の約546万人でした。2012年、野党に転落すると約73万人に激減。その後は増減を繰り返し、石破政権だった2024年末には約102万人となり、再び100万人割れが現実味を帯びていました」(自民党関係者)
今年、結党70年を迎える自民党にとって、党員を増やすことは党勢再拡大のためにも必須。高市首相誕生で増加に転じたことは、まさに僥倖だろう。
しかし、前出の自民党関係者は「支持されているのは自民党ではなく高市氏本人。入党希望の増加は一過性で終わるかもしれません」という。
その理由として、SNSで広がる「高市ファンクラブ」というワードを指摘しながら「『自民党ファンクラブ』ではなく高市首相個人に傾倒しているところに『冷めやすさ』を感じます」ともいう。
Xにも
《高市ファンクラブに入ろうか考え中》
《自民党に入党じゃなくて、高市総理のファンクラブに入りたい》
《ファンクラブ的にと考えるのは割とアリですね》
などの高市首相の個人的人気を反映したポストが目立つ。
日本の憲政史上初の女性宰相として、まだ就任4日目の高市首相。真価が問われるのはこれからだ。
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