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与党と主要野党が軒並み支持率低下の“珍現象”…“高市ひとり勝ち”の状況にSNSで困惑の声も

社会・政治 記事投稿日:2025.11.26 10:34 最終更新日:2025.11.26 10:34

与党と主要野党が軒並み支持率低下の“珍現象”…“高市ひとり勝ち”の状況にSNSで困惑の声も

高市早苗首相(写真・JMPA)

 

自民党、日本維新の会の与党、そして立憲民主党、国民民主党、参政党の主要野党の政党支持率がすべて落ちたのはまさに“珍現象”と言えるのではないでしょうか」

 

 こう語るのは自民党のベテラン秘書だ。

 

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が、11月22日と23日に実施した合同世論調査の結果について、24日付の産経新聞は「主要野党は前回調査(10月25、26日両日実施)比で軒並み支持率を減らした。トップの立憲民主は5.3%(前回比1.0ポイント減)、参政党は4.5%(同0.5ポイント減)、国民民主党は4.0%(同0.6ポイント減)だった」「一方、自民党の支持率は今回、27.6%で前回比0.5ポイント減少した」などと報じたのだ。

 

 政治担当記者が言う。

 

「今回調査で高市早苗内閣の支持率は、高市内閣が発足した10月21日の直後の25日、26日の調査では75.4%でしたが、今回調査では0.2ポイント減ったものの75.2%と依然高い支持率を維持しています。ちなみに10月の同調査での政党支持率は、連立政権に加わった維新が2.3ポイント増の5.7%と大きく支持率を伸ばしたのが特徴的で、自民は0.2ポイントの微増、立憲は横ばい、参政が3.3ポイント減の5.0%と大幅に減らし、国民も1.9ポイント減の4.6%などと増減が如実に数字に表れていました。

 

 10月の結果からもわかるように、政党支持率はある政党が伸びる裏で、別の政党が落ちるということが世論調査ではよく見られることです。しかし、今回は与党2党と主要野党3党ともに政党支持率が減少したのは、確かに“珍現象“と言えるかもしれません」

 

 この報道に対してX上では

 

《これだけ自民党の支持が高いと他の党は何も出来ない》

 

《いかに自民の保守が他にいれてたかがよくわかる。》

 

 などと相対的な自民党の強さを指摘する声や、

 

《つまり支持政党無しだけ増えたってこと?》

 

 などの困惑する声があがっている。

 

 主要5政党の支持率が減少するなかで、連立政権を離脱した公明党は0.3ポイント増の3.0%、共産党も0.8ポイント増の2.0%と支持率が増えた政党もある。しかし、この“珍現象”の裏側で進んでいたのは、支持政党なしといういわゆる“無党派層”の拡大だった。

 

「注目すべきは、今回調査で支持政党なしが41.0%まで増えたことです。7月20日の参院選直後の26日と27日の同調査では、支持政党なしは27.3%にしかすぎませんでした。ところがその割合は8月に30.7%、9月に33.6%、10月に38.4%と徐々に増えていました。

 

 高市政権の支持率は高いのに、自民党支持率が上がらないことや、自民党と野党の間の差が浮き彫りになっています。11月7日の衆院予算委員会での台湾有事をめぐる高市首相の発言に中国政府が猛反発して以降、事態は膠着状態のままです。国民もどの政党を支持すれば良いのか迷っている状況なのかもしれません」(前出・政治記者)

 

 南アフリカで開催されたG20サミットでは、注目されていた中国の李強首相との接触は叶わず、24日夜に帰国した高市首相は、サミット出席後に「中国との対話はオープン」と話し、引き続き中国側との対話に努める意向を示した。

 

 前出の記者が言う。

 

「この高市氏の発言に対して24日、中国の毛寧報道官は『台湾に関する謝った発言を撤回したうえで、実際の行動で対話に向けた誠意を示すよう希望する』と再び、発言を撤回するよう呼びかけました。高市氏がどう対応するか注目されています」

 

 24日の産経新聞は当該記事において、「政党支持率では『勝者』なき状況」と記した。高市ひとり勝ち、そして勝者なき状況はしばらく続くのかもしれない。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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