社会・政治社会・政治

『news23』出演の鈴木農水相“はぐらかし”連発に小川彩佳も思わず「う~ん」キャスター陣の質問を疑問視する声も

社会・政治 記事投稿日:2025.11.27 20:30 最終更新日:2025.11.27 20:32

『news23』出演の鈴木農水相“はぐらかし”連発に小川彩佳も思わず「う~ん」キャスター陣の質問を疑問視する声も

鈴木憲和農水相(写真・JMPA)

 

 11月26日夜に放送された『news23』(TBS系)に、鈴木憲和農林水産相が出演。コメの価格が高止まりしたままの現状について、キャスター陣から質問を受けたが、具体的な明言を避ける受け答えが物議を醸している。

 

「番組冒頭では、10月22日の鈴木農水相の就任会見で『農林水産省が価格にコミット(関与)するということは、それは政府という立場もあって、すべきではないというふうに考えています』と発言した場面が紹介された後、11月10~16日の5kgあたりのスーパーでのコメの販売価格が、4260円と高止まりしていることが伝えられました。

 

 この現状について、鈴木農水相は自分もコメを地元で買うとしたうえで、『高いものが多くて、本来だともう少し値ごろ感のあるものがいいな、ということに対して応えきれていないというのは、事実だと思っています』と話していました」(政治担当記者)

 

 これを受け、藤森祥平アナウンサーが「いつになったら、コメの価格は(安く)戻りそうなのか」と質問。

 

「ここは私の立場から、いついつどうなるという私の予想を申し上げるのは適切ではないと思いますけど。ただ、需給がちゃんとバランスすることで、ある種、価格も生産者にとっては再生産可能であって、消費者からみても『ま、このぐらいならね』っていう価格に落ち着いていく、このことが、私たちがやるべきことだというふうに思ってます」

 

 と答えた鈴木農水相に、藤森アナが「そこなんですが、マーケットに任せるしかないから、ある意味、生産者と消費者のことを考えたら、いまが適正価格と捉えなきゃいけないんですか」と追及したが、

 

「いまが適正価格かどうかについても、私たちは、私の立場で言うっていうのは、ちょっとどうかなと思うんですけど。まさにそれは、需給のバランスのなかで決まることだと思います。ただ、現状ではですね、これ『なんで、こんなに高くなっちゃってんの?』というのが問題で、あの、やはり昨年来ですね、我々、農林水産省の需給見通し、この需要を見誤っちゃったんですね。それは完全に私たちのミスで、本当に申し訳ないと思ってます」

 

 などと話し、「適正価格」についての明言は避けた。

 

 その後、政府は1人あたり3000円相当の「おこめ券」を配ることを物価高対策に盛り込んでいることに話題が移り、VTRでは、すでに独自に、おこめ券の配布を始めている東京都台東区の住人たちの声を紹介。「おこめ券はありがたい」という声や、「その場しのぎの感がぬぐえない」「お米の値段を下げてほしい」などの意見が紹介された。感想を求められた鈴木農水相は、

 

「本当にいま、おっしゃっていただいたことそのものが、私自身も、そういうお声をたいへん多くの方から直接、お話をうかがっています。とくにやはり、本来だったら、もっと買って食べたいのに、いまの値段だとなかなか厳しいってことに対しては、我々、政治の側は、応えなきゃいけないっていうふうに思いますから、その意味で、さっき『おこめ券ありがたいわ』って、おっしゃっていただいた方は、まさにそういう方なのかなあと思います」

 

 と話した。これに、小川彩佳キャスターが「街ではおこめ券よりも、お米自体の値段を安くしてほしいという声もありましたし、そもそもお米っていうのはずっと買い続けるものですけれども、これ、おこめ券は1回きりですか?」と尋ねると、

 

「基本的にはまずいま、目先ですぐにこの、本来だったらもっと買いたいけど、買えないっていうことに対して、まずすぐに応えられるってことってのは、まさにコレなんだというふうに思ってます。中長期というか、来年の生産というのを見据えて、我々は需給が安定してくれば、あの、価格もですね、みなさん思ってるようなところに落ち着いていく、というような可能性が高いというふうに考えておりますから、そういう意味でこの、時間軸がちょっと違うというか、短期でやっぱりやれるというのは、こういう経済対策、そして、中長期ではちゃんと需給に合わせた生産、需要に応じた生産ということで、価格は落ち着いていくというふうに考えています」

 

 と回答。小川キャスターはさらに「価格が落ち着くというのは、近い将来と考えていいのでしょうか?」と聞くと鈴木農水相は「近い将来はどのくらいでしょうか?」と聞き返した。

 

 そこで藤森アナが「みんな、わからなくて不安なんですよ」と言い、小川キャスターも「もう少し、イメージしたいなというのがあるんですが」と聞くと鈴木農水相はこう話した。

 

「そんなに遠くない、将来、要するに来年の生産の見通しっていま、我々、需要の見通しを示していますから、いま生産現場の皆さん、そこに向けて生産の準備をこれから、まさに始めるところになりますから、そうしたことも含めて、落ち着いていくというふうに考えています」

 

 小川キャスターは「う~ん」と考え、いまいち納得していない様子を見せた。

 

 前出の政治担当記者が言う。

 

「鈴木農水相は、具体的な政策などについては明言を避け、『適正価格』や『需給の安定』といった言葉で、質問をうまくはぐらかしているような印象を受けました。この後も、コメンテーターのトラウデン直美さんが『おこめ券、いまの1回きりじゃなくて、その先の対策みたいなものも念頭には置かれているんでしょうか?』と質問しましたが、『やはり需給の安定が図られることによって、ある種、消費者のみなさんに、このぐらいならねって言えるような価格になっていくっていうのが、基本だと思います』とこの日、何度も聞いたような回答をしていました。

 

 担当大臣として、コメの価格を消費者が納得するような価格まで下げるという意思を、視聴者は感じ取ることができなかったように思います」

 

 番組でのやりとりについては、Xでも、

 

《質問に答えないで誤魔化す鈴木大臣》

 

《見ていましたが、ずっと話を逸らし続けて答えなかったですね》

 

《価格が高いのを1回だけで目先を変えようとしているだけに見える》

 

 などと、鈴木農水相の対応に不満を抱く声が見られた。また、

 

《見てたけど、誰も納得した感はなかった。報道、キャスターを名乗るならもっと厳しい質問、深い質問するべき。う~ん?という雰囲気だけは伝わったけど、それじゃあダメじゃないですかね》

 

 などと、キャスター陣の質問を疑問視する声も出ていた。

 

 高止まりするコメの価格。消費者が「このぐらいならね」と思うような価格に早期に下がってほしいものだ。

12

出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

社会・政治一覧をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事

関連キーワードの記事を探す