
2025年、総理就任後の高市早苗首相は口角が上がった自然な笑顔に(写真・長谷川 新)
1月19日夕方、高市早苗首相は、首相官邸で記者会見を開き、1月23日召集される通常国会冒頭に衆議院を解散すると正式に表明した。
総選挙は1月27日に公示され、2月8日が投開票日となる。政治担当記者が言う。
「高市首相は『高市早苗が首相でよいのか、国民に決めていただく』と首相を決める選挙だ、と強調しました。また、自民党と日本維新の会の与党で過半数確保を目標に掲げて、自身の進退を賭けるとも話しました。
現在、衆院の連立与党は無所属議員3人の自民会派入りによって233議席と、かろうじて過半数(233議席)を確保している状態です。その3議席を差し引いたとしてもあと3議席プラスで達成されますから、与党で過半数が目標とは、ずいぶんと目標を下げてきたという印象を持ちました。今の高市内閣の高支持率からすれば、目標達成はほぼ100%に近いのではないでしょうか」
同じ日の19日には、「選挙ドットコム×JX通信社 最新全国意識調査」が発表された。調査は1月17日と18日に実施されたもので、立憲民主党と公明党が衆議院限定で結成した新党「中道改革連合」(以下、中道)も調査対象に入っていた。
この調査で発表されたある数字に自民党内からは不安を覚える声が聞こえてきた。
電話調査による次期衆院選比例投票先の結果は、自民党37.0%に次いで、中道が17.9%となっていた。ちなみに、3位以下は国民民主党9.1%、参政党6.7%、維新5.3%、共産党4.9%、れいわ新選組3.5%などと続く。
自民党のベテラン秘書が言う。
「中道がこんなに高いとは意外です。立憲と公明党が一緒になったことでむしろ新党にはマイナスに働くと思っていましたから。ちょっと気を引き締めないとマズいですね。新党結成前の読みでは、自民党260議席(現在は199議席)の大幅増なんて見立てもありましたが、最低でも自民党だけで単独過半数(233議席)は獲得できるというのが党内の共通した見立てでした。
今回の調査結果を見ると、単独過半数すら危うくなってきましたね。高市さんは与党、つまり自民と維新で過半数と勝敗ラインを設定していますが、ほぼ現状維持であるそんなに低い目標設定だったとは少し驚いています。新党が結成されたことで慎重になっているのかもしれません。しかし、わざわざ約700億円をかけてまで、解散総選挙を敢行するならば、与党過半数確保では、自民党内からはもちろん、国民からの批判が大きくなりかねないのではと懸念しています」
一方、立憲関係者は「うちを支持していた左派の票が、共産党に流れると思いますし、公明票もどれだけ頼りにしてよいのか難しいですね。今回は票読みが難しい」と話し、ふたを開けてみなければわからないといった様子だ。
この調査結果にはX上でも
《中道高すぎんか!》
《中道がそんなにあるんですか》
と中道の数値が思っていたよりも高いことに驚く声が相次いでいる。
「今回は、食料品の消費税率をゼロにするかどうかが争点のひとつになりそうです。中道は恒久的にゼロにすると主張しています。一方の高市首相は19日の会見で、2年間に限り食料品を消費税の対象にしない考えを示しました。ただ、野党の一部からは高市首相の路線変更に批判が出ています」(前出の政治担当記者)
立憲民主党参院議員の蓮舫氏は19日夜、2年間に限り飲食料品の消費税率を0%にすることについて高市首相が会見で『私の悲願だ』と話したと報じたニュースを貼り付けたうえで、自身のXで《昨年11月の参院本会議で「事業者のレジシステム改修などに一定の期間がかかるとの課題にも留意が必要だ」と答弁。12月のメディア取材には「選択肢としては排除しないが、物価高対策としては即効性がないと判断した」と。 悲願であれば閣議決定して予算案を通せば実現します。なぜ、解散なのか。》と高市首相の姿勢を批判した。
衆院選まで残り20日間。有権者はどう判断を下すだろうか。
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