
左から鈴木俊一自民党幹事長、高市早苗首相、麻生太郎自民党副総裁(写真・長谷川 新)
1月21日、自民党は2月8日投開票予定の衆院選の第1次公認候補として、284人(小選挙区272人、比例代表12人)の擁立を決めた。自民党の派閥パーティー券収入をめぐる裏金事件に関わった、いわゆる “裏金議員” と呼ばれる現職議員ら37人も含まれている。
そのなかには、旧安倍派幹部の萩生田光一幹事長代行(東京24区、前回は非公認で当選)、西村康稔選対委員長代行(兵庫9区、前回は非公認で当選)、松野博一元官房長官(千葉3区、前回は公認で当選)のほか、2024年10月の前回衆院選は非公認で落選した下村博文元文部科学相(東京11区)、前回選挙では公認されるも比例重複が認められず落選した丸川珠代元五輪相(東京7区)らも含まれている。
そして、今回はその “裏金議員” たちにも小選挙区と比例代表の重複立候補を認める方針だという。
政治部記者が言う。
「前回2024年10月の衆院選では、“裏金議員” を非公認としたり、公認しても比例重複を認めなかったりと、ペナルティを課しました。しかし、今回はペナルティをなくし、元に戻すというわけです。
自民党の古屋圭司選対委員長は、1月19日の段階で、いわゆる “裏金議員” も公認し、小選挙区と比例代表の重複立候補を認める方針を示していました。また、鈴木俊一幹事長も “裏金議員” たちの重複立候補を容認する考えを表明しました」
この自民党執行部の決定に、自民党内からは怒りの声があがっている。
自民党東京都連に所属する議員が言う。
「自民党支援者からは、今回の “裏金議員” 比例重複立候補の容認に対して、厳しい言葉をいただいています。
公認自体は問題ないのですが、『 “裏金議員” は政治不信を招いたのだから、その責任を取って、みずから重複立候補を辞退すべき。まさか、選挙に負けても比例復活当選を狙っているなんてことはないですよね。自力で勝つべき。禊を済ませたかどうかは、党側の判断ではなく、有権者の判断であるべき』とお叱りを受けました。
私自身もこの支援者のご意見にまったく同意します。裏金にも統一教会にも関わっていない議員は、今も大変迷惑しています。
今回の選挙は、裏金事件の中心となった派閥を考えれば、『清和会(旧安倍派)救済選挙』ということです。“裏金議員” の比例復活を阻止しなければ、高市人気の意味がなくなってしまいます。重複立候補容認は撤回すべきです」
萩生田幹事長代行が出馬する東京24区は、前回、小選挙区で萩生田氏に敗れ、比例復活当選した有田芳生議員が、今回は同区からの出馬を断念。比例単独候補に回ることになった。
自民党ベテラン秘書が言う。
「創価学会や公明党批判をしていた有田さんでは、公明票が入らないと判断したのかもしれません。
中道改革連合は新人で、地元・八王子市の立憲民主党都議の細貝悠氏を擁立するようです。知名度は有田さんに比べれば断然低いですが、早稲田大学探検部出身で肝が据わっていそうですし、細貝候補のほうが、萩生田さんにとってはむしろ手強い相手になるのではないでしょうか。
萩生田さんにとってマイナス材料も出てきました。旧統一教会内で日本の政界工作などを韓鶴子総裁に報告した『TM特別報告』文書では、萩生田さんと旧統一教会との関係が再びクローズアップされていますからね。前回に続いて、大注目の選挙区になりそうです」
“裏金議員” の重複立候補を容認した自民党に、有権者はどのような判断をくだすのだろうか。
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