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「麻生氏の影響力はもちろん低下」自民党 “高市旋風” で変貌する党内勢力図…「高市さんに歯向かうと袋叩きに」恐怖する議員も

社会・政治 記事投稿日:2026.02.17 16:50 最終更新日:2026.02.17 16:57

「麻生氏の影響力はもちろん低下」自民党 “高市旋風” で変貌する党内勢力図…「高市さんに歯向かうと袋叩きに」恐怖する議員も

党首討論が予定されていた『日曜討論』(フジテレビ系)を、当日に“ドタキャン”したのち、当日の午後に応援演説のため岐阜県に訪れた高市早苗首相(写真・ともゆき)

 

「いま自民党派閥はありませんが、私は実質、高市派です」

 

 東京選出の自民党の新人議員は、こう語った。

 

 2月8日投開票がおこなわれた衆院選で、歴史的大勝を収めた、高市早苗首相率いる自民党。自民党単独で衆院の3分の2以上の議席を獲得した。ジャーナリストの鈴木哲夫氏によれば、自民党内にも “高市旋風” が吹き荒れているという。

 

「高市氏は側近も少なく、支持する仲間もそこまで多くないんです。しかし、今回高市氏のおかげで議員に返り咲いた “裏金議員” や、新人議員などは、今後はその恩から、高市氏に協力していくことになると思います。裏金問題で前回落選し、今回当選した中堅議員に聞くと、『憲法改正で全面協力する』と言っていましたから」

 

 元朝日新聞政治部デスクの鮫島浩氏も、党内の異様ともいえる雰囲気を感じている。

 

「圧倒的な議席数ですから、これでは誰も高市氏に逆らえません。もともと高市さんに否定的だった議員も『しばらくは沈黙する』と言っています。

 

 中道改革連合は大失速したわけですが、自民党内でも、高市さんの台湾有事発言を引き出した、旧民主党代表の岡田克也さんの落選の衝撃は広まっています。『高市氏に歯向かうと、ネットで袋叩きにされる』という恐怖が広がっているようです」

 

 だが、今は鳴りを潜めているものの、自民党内の “反高市派” はいまだ存在するようだ。

 

「高市氏の今回の選挙の功績からすれば、表立って反旗を翻すことはないと思いますが、憲法改正や安全保障などで、党内一致ですんなり賛成、というわけにはいかないでしょう。党内議論や対立はあるかと思います」(鈴木氏)

 

 具体的には、どういった面々が高市氏と対立していくのだろうか。鈴木氏が続ける。

 

「旧宏池会など党内の穏健保守派は、高市氏には一定の距離を置くことになると思います。また、財務省に近い財政再建派などは、消費税減税や積極財政に反対する可能性は高く、特に消費税減税がやれるのかどうかは、高市氏の最初の関門です。

 

 麻生氏も財務省に近いので、積極財政では財源問題にこだわり、また消費減税も、高市氏に協力するかは不透明です。実際、穏健保守派が政治グループを作る動きがあります。旧宏池会も、結束していくのではないでしょうか」

 

 しかし、こうした対抗勢力も、一強体制のもとではあまり意味をなさないのかもしれない。鮫島氏は、これからの自民党政治の転換を、こう予測する。

 

「今後は、高市氏を支えてきた旧安倍派に頼らなくても、擦り寄ってくる人はたくさんいますから。逆に、旧安倍派の相対的価値は落ちるのではないかと見ています。今後は派閥単位というより、個人単位で優劣がわかれてくると思います。

 

 というのも、ここまで議席が増えると、無派閥議員の割合も相当に上がるでしょう。旧派閥の親分が、子分の面倒を人事や資金でみつづけることも、議員数が多くなった今は簡単ではありません。

 

 派閥の力は弱まり、高市一強のもとで、党執行部や閣僚の力が増してくるのではないでしょうか」

 

 高市首相の “生みの親” 麻生太郎副総裁の威光も陰ってゆくと、鮫島氏はみる。

 

「麻生氏の影響力はもちろん低下します。解散の相談をいっさい受けなかった、麻生氏が反対している食料品の消費税ゼロも公約に盛り込んだ、そしてこの圧勝。高市氏と麻生氏の力関係はもう逆転です。

 

 高市氏の長期政権が見えてきたことで、85歳の麻生氏の求心力は落ちてゆくでしょう」

 

 高市首相一人に権力が “一極集中” していくようだ。

出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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