細野豪志氏(写真・長谷川新)
11月2日、日本政府の防災・災害対応の司令塔となる防災庁が発足したが、記者会見の質疑応答の終盤で飛び出した細野豪志防災相の発言をめぐり、SNS上で非難が相次いでいる。
会見冒頭、細野氏は「国難級の大規模災害においても国民の生命、身体、財産を守り抜くため、災害対応の司令塔として、わが国の防災体制を強化し、世界一の防災大国を目指す」などと意気込みを述べた。
その後、質疑応答に移り、緊急事態条項含め、防衛省との連携など国家的にどう対応するのかを聞かれた細野氏は「次の私の課題」としたうえで、こう話した。
「東日本大震災のとき、津波があって自衛隊を総動員するような形になりました。原発事故が起こって、頭の片隅で、万が一このときに日本有事が起こったら対応できるだろうかって考えたんですね。
ただ当時、(諸外国から)日本に対する同情論があったと思うんですよ。いまこれだけ弱っている日本を、攻撃するってのはさすがにできないね、という空気が世界のなかにあった。
それから15年、まもなく16年が経過をしているなかで、私は世界は大きく変わったと思っていて、むしろ(弱っているところを)突いてくる可能性が出てきている」
と指摘。そのうえで、
「本当の意味での十分な体制にはなっていないと思います。
ただ、そこは防災庁だけではできませんので。まずは防災庁として、自然災害の、複合災害も含めた対応まではやって、そのうえで並行して、政府全体でしっかりと考えていかなければならない課題だと思っています。
小泉(進次郎)防衛大臣などと話はしておりまして、非常に深刻な課題だと認識してます」
大災害が発生して弱っている日本を、どこかの国が攻撃してくるかもしれないという、多くの国民が想定外だっただろう趣旨の発言を受け、X上では非難が相次いでいる。
《私が思ってた“防災庁”と違うんだけど。本来の一番大事な目的忘れてない?今だに熊本の被災者にダンボールベッド使わせてる政権が何言ってんの?》
《まるで防災を銃後の備えのように言っている。災害時には外国からの侵略もあると。防災を国防に利用するなと言いたい》
政治担当記者がこう解説する。
「細野氏は、『日本の防災は変わったというふうに国民のみなさんに納得していただくためには、やはり避難所が変わらなければならないと思っています。そこが最大のポイントのひとつ』と会見で語ったように、避難所の生活環境の改善に全力を注ぐことを約束しました。
ただ、東日本大震災の際は海外から多くの支援を受けたわけですから、災害時の他国からの脅威について、質問されたからとはいえ、発足時の会見であえて言及する必要があったかについては疑問が残ります」
“備えあれば憂いなし” とはいうものの、まずは一刻も早く避難所の環境改善をしてほしいと国民は望んでいるのではないか。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







