社会・政治
中曽根康弘100歳「長寿の秘訣は『憲法改正実現』という使命感」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.07.01 11:00 最終更新日:2018.07.01 11:34
「一日3回の食事は、野菜が中心。朝、昼は軽めで、夜はしっかり食べる。朝は6時から7時に起床し、就寝は夜10時から11時。睡眠時間は7〜9時間。食事と規則正しい生活が、長寿の秘訣なのです」
5月27日、大勲位・中曽根康弘元首相は100歳の誕生日を迎えた。秘書を20年以上務め、2014年に中曽根氏の健康法に迫った『100歳へ!』(光文社刊)を著した、田中茂元参議院議員が、現在の大勲位の暮らしぶりを明かす。
百寿を迎えた今も、往年の威厳そのままに出勤する中曽根氏。最近では、都内の事務所を週2度ほど訪れ、書類整理や来客対応をこなす。足腰の衰えはあるものの、読書欲、知識欲は旺盛だという。
「毎朝、新聞全紙を2、3時間かけて、隅から隅まで熟読します。書評欄や広告で目にとまった書籍があると、『買っておいてくれ』と周囲に頼みます。最新の芥川賞受賞作から政治の本まで幅広く読むのは、旧制高校で学んだ『教養主義』をいまだ持ち続けているからだと思います」(田中氏)
5月1日の「新憲法制定議員同盟」の大会に、「100歳となる政治人生において、一貫して憲法改正を訴えてきた者として、一日も早い実現を望まぬ日はない」とメッセージを送った中曽根氏。保守層における存在感はいまだ健在だ。
「元気の理由を尋ねたとき、『キミ、それは使命感だよ』という答えが返ってきました。ライフワークである憲法改正を実現する、という思いも、長寿の秘訣。
中曽根氏には、ノブレス・オブリージュの精神(財産、権力、社会的地位を持つ者には責任がともなうこと)が根づいています。最後の国家エリートということができるでしょう」(田中氏)
2019年5月27日は中曽根氏にとって101歳の誕生日だ。大正、昭和、平成に続く、生涯で4つめの元号で、その日を迎える。
(週刊FLASH 2018年6月19日号)