社会・政治社会・政治

フジテレビ「凋落」座談会「率先して二番煎じを目指してる…」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.07.14 06:00 最終更新日:2018.07.14 06:00

フジテレビ「凋落」座談会「率先して二番煎じを目指してる…」

 

「楽しくなければテレビじゃない」をキャッチフレーズに、民放の雄として君臨していたフジテレビ。一方、“最下位” が定位置で、キー局4位となった民放局から「振り向けばテレ東」と揶揄されていたテレビ東京。

 

 そんな両局に逆転現象が起きている。就職情報サイト「ブンナビ! 2019」に登録する大学生や大学院生約2万人のアンケートをもとにした「就職ブランドランキング調査」では、テレビ東京が116位、フジテレビが203位となっているのだ。

 

 フジテレビはキー局でなんと最下位。かつての視聴率三冠の輝かしい栄光は、今の学生たちにとっては、はるか昔の遠い出来事となっているようだ……。

 

 なぜ、超人気企業はここまで凋落したのか? その原因を探ると、出てくる出てくる。各局の現場で働くディレクターら4人が、フジテレビの “悪しき習慣” をぶちまける!

 

 

座談会出席者】

 

●Aさん(47歳・プロデューサー兼ディレクター):1990年代前半からフジに関わる。各局のバラエティ番組からニュース番組まで、幅広く担当

 

●Bさん(44歳・ディレクター):1990年代前半からフジに関わる。各局のバラエティ番組を担当

 

●Cさん(43歳・放送作家):各局のバラエティ番組を担当

 

●Dさん(35歳・ディレクター):2000年代からフジに関わる。各局のバラエティ番組を担当

 

ーーフジが長期低迷しているいちばんの原因は?

 

B いまだに局員の雰囲気にバブルの名残りがある。

 

A フジは「おもしろいもん作っちゃってよ」ってノリ。もっと具体的に言えって(笑)。

 

D 企画を出す際、他局は「◯◯(番組名)っぽい」のは避けるのに、フジは「◯◯っぽいからいいじゃん」だから。

 

A 二番煎じを恥ずかしがらない(笑)。

 

D テレ東は、他局じゃ絶対できないっていうことをやってるじゃない。『池の水ぜんぶ抜く』とか。フジは「◯◯っぽいから数字が見込める」って論理で、むしろ「真似しろ」だから。

 

C 僕はフジに行くとき、単純に「お台場行くのか……」って考えるだけで憂鬱になる。

 

D 遠いよね。フジはダラダラ平気で5時間くらい会議をやるくせに、何も決まらない。お台場まで行く時点でテンション下がるし、行ったら行ったで観光客が盛り上がってて、イラッとする(笑)。

 

C そういえば昔、会議で企画が煮詰まっていたときに、秋元康さんがふらっと現われて、紙に食わず嫌いと書いて、「これで考えてみて」と。あの『みなおか』の名物コーナーは、そうやって誕生したらしい。

 

A 今のフジには、優秀な局員やスタッフがいない。絶対的なトップがいた時代は、彼らが即決していたけど、今はトップが「どうしたらいいかなー」って感じだから。

 

B 僕らのような制作会社に丸投げで、局員が会議にいないときもある。制作会社のトップにプレゼンするんだけど決定権がないし、局員が来た途端にすべてひっくり返る。

 

C その点、日テレは19時以降は会議しない、22時以降は仕事しない。働き方改革もいちばんうるさい。

 

B フジはまったく関係ない。『めちゃイケ』は24時間やるって話を聞いたことがある。

 

D いちばん長い会議は48時間って言ってた。しかも、寝てたらチーフプロデューサーが怒るという。

 

A フジのダメな部分はまだある。他局は「総合演出」っていう、いちばん偉い人は局員。でも、フジは総合演出が、決定権のない制作会社の人間だったりするし、編成がいちばん力を持っている。

 

ーー編成がいちばん力があるというのは、どういうこと?

 

A 20番組ぐらい担当しているから、個々の番組に思い入れがない。他局は、『この番組を潰したら俺のせい』となるからみんな頑張る。でも、フジは愛がないから、番組もころころ変わるんだよね。

 

C あと、フジの局員の間で「これ、日テレだったら13%取るよね」みたいな会話ない?「フジだと8.5%だったけど、テレ朝だったら10%だろうな」とか。

 

D 以前、僕の担当番組が、最初が6%台だったんですよ。ショックを受けてたら、フジの局員が「これは日テレでいうと二桁だから万々歳」って(苦笑)。

 

A どこの局でも「視聴率◯%おめでとう」みたいなポスターが貼り出されるけど、日テレは毎週変わる。フジは半年前の『サザエさん』が、いまだに貼ってあったりする。

続きを見る
12

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る