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オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.08.03 06:00 最終更新日:2018.08.03 06:00
「上川法相やその家族には、相当長期にわたりSPがつくことになるのは間違いない。オウムの残党のなかには、麻原の危険思想を引き継いでいる者もいると当局はみており、死刑の報復に出る可能性は十分にありえる。
万が一のことがあったら、法務省や警察庁幹部の責任問題に発展する。生涯、SPがつくことになるだろう」(司法担当記者)
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7月26日、オウム真理教元幹部ら6人の死刑が執行され、7月6日に執行された麻原彰晃元死刑囚を含め、計13人の執行が終了した。上川陽子法相(65)は、前回の法相在任中にも死刑執行を命じており、歴代最多の16人の執行を命じたことになる。
「上川法相には親、夫、娘に孫もいる。家族全員が警護対象になる」(自民党関係者)
静岡市にある上川法相の自宅周辺には、すでに厳重な警備態勢が敷かれていた。自宅裏の駐車場には警察車両が常駐し、2名の警察官が24時間態勢で警備を続けている。
「7月6日以降は、目に見える警備として、警察官がパトロールをし、私服警官も配置しています」(警備中の警察官)
近所の住民は不安な様子だ。
「麻原の死刑執行後は、ご自宅前に私服の警察官が立つようになった。何かありそうで、逆に怖さを感じてしまう」
警戒すべきはオウムの残党たちの動きだろう。
オウム真理教の流れをくむ「Aleph(アレフ)」は、3月にホームページでこう警告していた。
《……麻原尊師らの死刑執行を強行しようとしているのでしょうか。もしそうであるならば、取り返しのつかない重大な禍根となる……》
事件の本質的な点が明らかになっておらず、再審の可能性があるのに、それを無視して執行するのは許されない、とアレフは主張していた。
アレフから分派した「ひかりの輪」は、団体としてより、アレフの信者個人の動きが危ないとみている。
ひかりの輪広報が語る。
「オウムは、麻原の指示なくして他者を攻撃することはなかった。サティアン内では虫一匹殺すことも許されませんでした。だから、(麻原のいない)アレフが団体として上川法相を攻撃するとは考えられない。でも、尊師である麻原の死刑執行に、不満や憤りを持つ信者はいるはずです」
上川法相だけではなく、麻原元死刑囚の遺骨の引取人になった麻原の四女も危険を感じているという。四女側は海への散骨を望むが、代理人の滝本太郎弁護士は会見で「私たちは命を狙われている」と訴えたほど。遺骨は東京拘置所に保管されたままで、散骨の目処は立っていない。
オウム真理教事件は、13人の死刑執行で終わったわけではない。
(週刊FLASH 2018年8月14日号)