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カルロス・ゴーンを斬った日産自動車「3人の侍」社会・政治 2018.12.05

写真・アフロ

 

 日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が東京地検特捜部に逮捕されて2週間が過ぎた。

 

「ゴーン容疑者は、『違法だと思わなかった』と容疑を否認し続けている」(社会部記者)

 

 

 電撃逮捕劇の背後には、日産内部の「調査チーム」の告発があった。

 

「2018年6月ごろから、日産はゴーン容疑者関連の資料を特捜部へ持ち込み、チームで動いていた」(司法担当記者)

 

 いま記者が、連日「夜討ち朝駆け」をする幹部がいる。調査チームの一員とみられる、川口均専務執行役員(65)だ。

 

「渉外や広報を長く担当しており、菅義偉官房長官と親しい間柄。逮捕劇の翌日に官邸を訪れるなど、ルノーの筆頭株主であるフランス政府の動きを見据えて動いているようだ」(経済部記者)

 

 この1人めの「侍」に加え、調査チームを指揮したのは、今津英敏監査役(69)だった。

 

「2014年に監査役に就くまで、副社長として製造部門のトップを務めていました。社内ではゴーン派と目されていましたが、監査法人などからの指摘を受け、情報収集に動いていました」(日産社員)

 

 今津氏が目をつけたのは、ゴーン氏の牙城とされた秘書室。3人めの「侍」は、2016年まで秘書室を担当していたハリ・ナダ専務執行役員(54)である。ナダ氏は、もともと法務を長く担当してきた。

 

「特捜部と司法取引をしたと目されているマレー系英国人の幹部です。ゴーン容疑者が海外の高級物件を購入した際、オランダにあった日産の子会社の取締役として立ち会っている」(前出・司法担当記者)

 

 ナダ氏は、ゴーン容疑者と同時に逮捕された前代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者のもと、経理処理の「実行部隊」だった。一連の事件を取材するジャーナリストはこう明かす。

 

「ナダ氏は、ケリー容疑者の指示で役員報酬に関する文書を保管していた元秘書室長を説得し、調査に協力させたようなのです」

 

 3人の「侍」の動きについて日産に確認すると、「会社としては承知しかねます」(広報部)という。特捜部の狙いについて、元東京地検検事の落合洋司弁護士はこう解説する。

 

「不動産の購入だけでは、特別背任罪に問うことができない可能性があります。特捜は、業務上横領での立件を視野に入れているはずです」

 

 戦いは、まだ続く。

 

(週刊FLASH 2018年12月18日号)

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