社会・政治
チェチェンにウクライナ…美人大学院生「私が戦地を目指す理由」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.12.13 06:00 最終更新日:2018.12.13 06:00
「なぜ危険地域に行くんだ」――。シリアでテロ組織に拘束され、3年4カ月ぶりに帰国した安田純平氏には、こんなバッシングが吹き荒れた。そんななか、あえて「危険地域」を取材する女性が増えている。
本誌は女性戦場ジャーナリストの1人、谷川ひとみさん(31)に取材した。
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「先日、日本のテレビで『“ロシアの火薬庫” で日本ブーム』という特集が組まれていました。プーチンの後ろ盾を受けた首長がチェチェンを再生し、日本文化が人気だというのです。
私は強い違和感を覚えました。まるで観光ビデオ。今なお多くの難民や犠牲者を生んでいる体制に、なんの疑問も持っていない内容だったのです。
私は現在、大学院生としてチェチェンを含む北コーカサスの自治運動を学び、写真展や雑誌への寄稿をしています。
人懐っこくて親切な国民性ですが、ときには男性数人に囲まれたり、店のドアを急に閉められたこともあります。ロシア軍兵士の車に乗せられ、乱暴されそうになったときには、『この車をぶっ壊すよ』と脅して逃げました(笑)。
この写真はウクライナで、紫の服の男性が荷物を盗んだ疑いで、義勇兵や神父神父が査問している状況を写したものです。迫害を受ける側が、責め立てる側にまわることがショックでした。
いま、チェチェンを取材する人はほとんどいませんが、現在も重大な人権侵害がある。その現状を伝えていきたいです」
たにかわひとみ 2011年以降、チェチェン人を中心にした外国人義勇兵を取材。大学院博士課程に在籍しながら、週2回障害者介助の仕事もしている
(週刊FLASH 2018年12月18日号)