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フリーメイソン「幹部就任式」の秘密儀式に潜入撮
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.12.18 06:00 最終更新日:2018.12.18 06:00
オカルト好きなら一度は耳にしたことがある「フリーメイソン」。かつては坂本龍馬や鳩山一郎らも会員だったといわれ、世界情勢を裏で操っているとの都市伝説が、まことしやかに囁かれているが……。
そんな同組織の日本のトップにあたるグランドマスターの就任式が年に1度、東京タワーのふもとにある「日本グランドロッジ(日本本部)」でおこなわれているという。
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本誌は、就任式に潜入したAさんとの接触に成功。Aさんの友人がフリーメイソンの会員ということで、特別に参加させてもらったのだという。
フリーメイソンとは、いったいどんな組織なのか。Aさんが、その一端を明かす。
「秘密結社といわれますが、会員はいたって普通の人。一般企業の会社員が多いですよ。名誉あるグランドマスターの任期は1年で、就任式は約50名が参加していました。
そのほか、月に一度集会がありますが、たいした話をしているわけではありません。
ただ、入会するのが難しい。会員2人の推薦に加え、英語による試験(筆記・面接)と、入会するロッジのメンバー全員から許可が必要。日本人の会員は約200人しかいないんです」
フリーメイソンは、1717年に英国で発足。諸説あるが、源流は石工集団だという。
「当時、最先端の技術を保持していた石工集団は未開の土地に繫がる道を造れるということで、情報においても最先端のものを持っており、重宝されていました。それがフリーメイソンの始まりです。
もとは労働者による組織だったのですが、その後、貴族階級の人間も参加するようになり、次第に実益のある活動はなくなり、実体のない秘密結社のような形になってしまったのです」(A氏、以下同)
「フリーメイソンの日本本部が設立されたのは1957年のこと。そのとき、すでにこれといって中身のない組織になっていたそうです。全国16カ所にロッジ(支部)があり、場所は地理的な要素から決まっています」
フリーメイソンの会員になった人間がまずやることは、この石工たちにまつわる寓話をもとにした寸劇を、会員に披露することだという。
「石工集団のトップ3人だけが知っている秘密の技術があり、その技術を使うには3人が揃わなければならない。
しかしある日、下の労働者たちがその技術を盗もうと3人のうちの一人を脅し、挙げ句、殺害してしまった。その一連の話を寸劇で再現するのです」
日本の場合、その寸劇はあくまでも脚本をなぞるように演じるだけだ。しかし、フィリピンや米国では、本気で演者をリンチしてしまい、死者が出てしまったこともあるという。なんとも生々しいエピソードだ。
「最近では、高須クリニックの高須克弥院長が入会したことで公になり、フリーメイソンはより一般的な団体という認識に変わりました。
これについては、反発している会員もいるんです。謎めいた組織だったフリーメイソンが、有名人のせいでミーハーな印象へと変わってしまう恐れがあると。
『秘密のある結社』として、自分の名誉のために、一般人には手の届かない存在にしておきたいという意見が多いんです」
(週刊FLASH 2018年12月25日号)