社会・政治
女性戦場ジャーナリスト「渡航費は21年間ためた結婚資金」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.12.21 11:00 最終更新日:2018.12.21 11:00
「なぜ危険地域に行くんだ」。帰国した安田純平氏には、こんなバッシングが吹き荒れた。そんななか、あえて “危険地域”を取材する女性が増えている。彼女たちの素顔と本音を聞いた。
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「大学4年に進級するとき1年間休学し、バックパッカーをしました。費用は子供のころから21年間も貯金していた結婚資金。漠然と、ジャーナリストになることを意識していました。
卒業後、トルコの難民支援をしているNGOの方と知り合い、そこで働くことになりました。シリア人スタッフと難民キャンプをまわり、物資を届けるのです。
そのとき、難民の少女が、相手の性的な欲求を満たす目的のために結婚させられる現実を目にしました。親もお金のため、仕方なく娘を送り出すのです。
テレビを観る時間も分かれているほどイスラムの戒律が厳格。男性ジャーナリストは女性に取材するのは困難です。
私は、女性だけの部屋に泊まり、そのため彼女たちの本音も聞くことができます。スマホが普及していて、K-POP歌手の写真を見せられたりすることもあります。遠い日本から来た私だから、話せることもあると思うんです。
現地の男性にプロポーズされたこともあります。『おしん』の印象が強いんですね。お断わりして、泣かれました(苦笑)」
すずきみゆ 2013年からシリア内戦を取材。2017年、イラクでのモスル奪還戦を単独取材。現在は、日本国内の難民問題の取材にも力を入れている
(週刊FLASH 2018年12月18日号)