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日本共産党・志位和夫「安倍さんは戦後最悪の総理だ」

社会・政治 投稿日:2018.12.24 06:00FLASH編集部

日本共産党・志位和夫「安倍さんは戦後最悪の総理だ」

小泉純一郎元総理

 

 志位氏は書記局長時代から、細川護熙氏以降、13人の総理大臣と対峙してきた。うち7人の総理が自民党だが、印象的な人物が2人いるという。

 

「1人は橋本龍太郎さんです。1990年代後半、私が書記局長の時代に予算委員会で何度も論戦をやりましたが、おもしろかった。とにかく聞いたことに真正面から答える。

 

 ですから、立場が違うんだけど、論は嚙み合った。しかも、私は国会議員になりたてで、ちょっと強引な質問もあった。それでも質問に嚙み合わせて答えてくれる。先方も私との論戦を楽しんでいた感じもありました。

 

 論戦後に、当時、共産党の委員長だった不破さんとの党首会談に同席すると、『先日は、国会で志位さんにボコボコにやられちゃって』と、おどけて言うのです。

 

 若い者が相手でも、「早く質問しろよ」なんて言わないで、きちんと論には論で答えた。とても印象的です」

 

 68歳で亡くなった橋本氏に次いで挙げるのは、いまなお、言動が注目される小泉純一郎氏(76)だ。

 

「小泉さんとは、いろんな問題で対立が深かった。イラク戦争に構造改革……。だいたい全面的に対立していたが、交わるところがあった。

 

 日朝平壌宣言です。日本の戦後外交のなかで唯一といっていい快挙だと思っています。この宣言は、日朝問題解決の包括的方針を示したもので、いまだに宣言は生きている。

 

 小泉総理とは、北朝鮮に行く前にも後にも、党首会談をしましたが、『この点については大賛成だ。全面的に協力する』と表明しました。

 

 宣言を具体化するうえでいろいろ提案をお持ちしたが、この問題では私たちの提案にも耳を傾けてくれた。小泉さんとは、おもしろいことに、今、原発ゼロでも意見が一致している。いろいろと協力していきたいと思っています」

 

 2019年10月に予定される消費増税と、憲法改正を阻止する。これが目下の共産党の目標だ。最後に、その意気込みを志位氏の好きなクラシックの曲にたとえると? と強引な質問を……。

 

「私は、ショスタコーヴィチ(編集部注・ソ連時代の作曲家)が好きなんですね。15の交響曲のうち、最高峰は4番か8番。甲乙つけがたいのですが、スターリンの専制政治に対して、『不屈に闘う』というメッセージがこめられています。

 

 全体主義的な政治と闘うという意味で、ショスタコーヴィチの交響曲8番にします」

 

 志位氏の頭の中では、その楽曲が奏でられていることだろう。

 

(増刊FLASH DIAMOND 2018年11月10日号)

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