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茨城女子大生殺人事件、容疑者は手取り20万円の土木作業員

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.02.03 16:00 最終更新日:2019.02.05 20:21

茨城女子大生殺人事件、容疑者は手取り20万円の土木作業員

 

 東京都葛飾区の女子大学生・菊池捺未さん(18)が2018年11月から行方不明になっていた事件で、警視庁は1月31日、任意で事情を聴いていた茨城県神栖市の無職・広瀬晃一容疑者(35)を死体遺棄容疑で逮捕した。

 

「広瀬は、『女性とは11月20日に初めて会い、自宅の中で話をした。車に乗せて現場近くまで行ったが、騒がれたので車の中で首を絞めて殺した』と供述している」(捜査関係者)

 

 

 広瀬容疑者の供述に基づき、菊池さんの遺体が神栖市内で発見されている。

 

遺体発見場所


 広瀬容疑者には、前科があった。

 

「2017年4月、SNSで知り合った千葉県在住の女子高生に、現金を渡す約束をしてみだらな行為をしたとして、茨城県警に児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕。同6月には、水戸地裁で罰金50万円の有罪判決を受けています」(社会部記者)

 

 広瀬容疑者はどんな人物だったのだろうか。広瀬容疑者が10代後半まで暮らしていた土浦市内の家の大家はこう話す。

 

「はじめは、(広瀬容疑者の)お父さんとお母さんが夫婦で住み始めました。お父さんは、勤め先を転々としていましたが、どれも長続きしなかったようです。そのうち、子供が生まれた。子供は、屋根に登ったり、外でオシッコしたり、苦情がよく寄せられていました」

 

「お父さんは、子供が小さいうちに亡くなって。それからはお母さんがパートに出て、生計を立てていたそうです。ただ、家賃を滞納するようになって。行政書士を通じて、お金を払ってくれるようにお願いしたら、夜逃げみたいな形でいなくなってしまいました」

 

 土浦市を出た一家は牛久市に引っ越したという。広瀬容疑者は、職に就いても長続きしなかった。児童買春で逮捕され、有罪判決を受けた後は、牛久市の農業法人で働き始めた。

 

「仕事は来たり、来なかったりで、会社は1カ月で連絡が取れなくなったそうです」(同前・社会部記者)

 

 広瀬容疑者はこの後、2018年6月から2019年1月23日まで、土木会社に勤めていた。

 

「前科については知りませんでした。土木作業員の募集に飛び込みで来て、採用しました。特に問題もなく仕事をしていました。(犯行のあった)昨年11月20日はもともと休みで、その後も特に変わった様子はなかった。1万円の前借りが数回ありましたね」(土木会社社長)

 

 警視庁は、1月24日、広瀬容疑者への任意聴取を開始。社長はこの日、捜査員から広瀬容疑者が事情を聞かれていることを伝えられた。社長は、こう続ける。

 

「彼の給料は、手取りで月20万円ちょっとあったはずです。逮捕前の先週、電話で彼に『警察は甘くないぞ。やったんならやったと、知っていることを話せ』と言ったんです。すると広瀬は、『やってません』と言って、すすり泣くような感じでした」

 

 広瀬容疑者と菊池さんには、金銭をめぐるトラブルがあったようだが、詳細はまだわかっていない。

 

「菊池さんは友人に、『学校の単位で悩んでいる』と話していたそうだ。どうも出席状況は不安定で、担当の教員は出席するようにアドバイスしていた」(前出・捜査関係者)

 

 菊池さんが、月に一度のペースで訪れていた都内のゲーム店の店員はこう話す。

 

「いつも1人で店に来て遊んでいました。小柄でかわいらしい、どこにでもいそうな普通の女の子という印象でしたね」

 

 ごく普通の女子大生が、なぜ事件に巻き込まれたのか。真相はまだ闇の中だ。

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