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欅坂46を聴いてデモに…香港「民主の女神」は美人女子大生
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.06.13 09:41 最終更新日:2019.06.13 11:53
ここ数日、香港で政府への大規模デモが続いている。香港で身柄を拘束した容疑者の、中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に対する抗議で、6月9日のデモには103万人が参加。12日には、警察は催涙弾を発射して民衆と衝突するなど、激しい様相を見せている。
そんな最中、6月10日、香港の政治団体「香港衆志(デモシスト)」に所属する現役女子大生アグネス・チョウ(周庭)さんが来日し、記者会見を開いた。アグネスは2014年の民主化運動「雨傘運動」では、デモの主要メンバーとして参加している。当時、その可愛らしいルックスも相まって「民主の女神」と呼ばれ、国際的にも注目された。
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会見でアグネスは「審議中の『逃亡犯条例』改正案は、香港が返還されて以降、最も危険な法案だと思います。法律が改正されたら犯罪人を中国に引き渡すことになる。中国は法治社会ではなく、公平・透明な裁判がある国ではありません」と危機感を語っていた。
日本も無関係ではいられないという。
「香港には在留日本人、企業、観光客、ビジネスマンなどがたくさんいます。改正案が可決されたら、香港に住んでいる、また香港に来た日本人の人権も影響を受けます」
会見で流暢な日本語を操っていたアグネスは、まだ22歳の大学生だ。政治を語る一方、インスタグラムでは漫画『銀魂』の登場人物・神楽のコスプレを披露するなど、日本文化に詳しい一面もある。
2017年2月15日の『Daily PLANETS』では、「日本のアニメの中で、初めて大好きになったのは『きらりん☆レボリューション』です(しかもちゃんと日本語バージョンで観ました)。もともとアイドルが好きだったからかもしれませんが、子供の頃は香港テレビ局が放送していたアニメ『満月をさがして』も観ていました。ヒロインがステージの上で歌う姿が素敵で、すっかり熱中していました」と語っていた。
2017年11月13日の『ニューズウィーク』では「アイドルDD(誰も大好き)」と語っているだけあって、SNSではアイドルの話がよく出てくる。ツイッターでは日本語で、
「やばい 香港でJuice=Juiceを見た しかも家の近くで みんな本当にかわいい 生歌サイコウー!」(2018年12月15日)
「なぁちゃん(元乃木坂46・西野七瀬)のフォトブック買った!!本当に本当に可愛すぎ!!!」(2018年6月22日)
などとつぶやいている。
また、欅坂46の歌には救われた経験があるという。
「彼女たちの歌には社会性や叛逆性があるように思います。『不協和音』という歌が特に好きで、『僕はyesと言わない 絶対沈黙しない 最後の最後まで抵抗し続ける』という歌詞にすごく共感し、自分たち(香港の若者)のことのように勝手に感じています。昨年(習近平の香港訪問の際の抗議行動で)警察に30時間拘束されたときも拘置所でこの歌を歌っていました」(2019年1月9日『WEDGE Infinity』)
今はまさにデモの真っ最中。6月12日夜、アグネスはツイッターを更新し「香港警察は占拠エリアにいるデモの参加者の頭に銃を撃ちました」と現地の厳しい状況を発信している。「民主の女神」の力が試される。