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香港デモ、本誌カメラマンが催涙ガスを浴びて涙目になる社会・政治 投稿日:2019.07.03 22:49

香港デモ、本誌カメラマンが催涙ガスを浴びて涙目になる

 

 7月1日、香港で大規模な抗議活動が行われた。この日は中国への香港返還から22年を迎えた記念日だったが、一部のデモ隊が暴れだし、立法府ビルを占拠。警察が出動し、強制排除するまでの事態となった。現地入りした本誌カメラマンに話を聞いた。

 

「1日昼前くらいに空港に着いて、ホテルに荷物を下ろしてすぐ現場入りしました。デモ隊の大半は市内を行進するなど穏健な抗議活動をおこなっていましたが、一部強硬派が立法府占拠に向けて動いてました。

 

 立法府を取り囲んだ集団は鉄パイプなどを準備して、ガラスを破ろうとヒートアップした状態でしたね。それを止めようと議員も間に入り交渉していましたが、手をつけられない状態でした。

 

 こっちの子たちは手慣れていて、デモ隊の中にはケアをする部隊とか、装備を整える部隊とかがいるんです。俺も近くにいたデモ隊の子に『腕にラップを巻いておけ』って言われて、わけもわからず巻いたんですが、後から催涙スプレー防止用のものだったって気づきました」

 

 

 立法府ビルを包囲したデモ隊は、ビル内に突入しようとガラスを割りだした。ビル内部には警官隊がガードしており、割れたガラスの隙間から催涙スプレーを撒き散らしたという。

 

「俺はデモ隊側で写真を撮ってたから、もろにスプレーを食らいました。もうね、超痛くて、猛毒のクラゲにべったり貼りつかれたような痛みでした。

 

 しかもスプレータイプで水っぽいから、服の上からかけられても、肌まで刺激が来ちゃうんです。もみ合っているうちに、他の人にかかった分も貼りついてくる二次被害もあって、体のあちこちが激痛でした。1日経ちましたが、まだ肌の赤みが引かないです」 

 

 デモ隊はその後ほどなくして、立法府ビルに突入した。しかし、警察の動きが奇妙だったという。

 

「デモ隊を牽制していた警察が、ふっといなくなったんです。さっきまで警察の人たちがカップラーメンを食べていたのが見えたのに、あるとき後退した。

 

 デモ隊の人たちはチャンスとばかりに立法府ビルに攻め込んでいきましたが、案の定、ビルの設備を鉄パイプなんかで破壊していったんです。あれではデモ隊に対して悪いイメージがつくでしょうし、政府はそこを狙って警察を引かせ、デモ隊を誘導したんじゃないかと思います」

 

 立法府ビル突入から2時間後には、警察が強制排除に乗り出した。ビルを警備していた警官隊とは、まったく違うレベルの装備だった。

 

「日付が変わったころから、ライオットポリスと呼ばれる、明らかに暴徒鎮圧用にグレードアップした警察が立法府ビルを取り囲み始めました。

 

 警察側が『このような暴力行為は許されるものではない。排除する』と声明を出していたんですが、それまでも何度か声明は出ていたので、どうせ来ないだろうと俺は思っていたんです。

 

 けれど、立法府ビルの廊下を歩いていると、流れてきた風がなんだか目に染みて痛い。『まずい』と思った瞬間、デモ隊の子たちがにわかに『ガス、ガス、ティアガス!』と騒ぎ出して。

 

 ティアガスっていうのは催涙ガスの一種。マスクとゴーグルをしてたけど、ゴーグルの間から催涙ガスが入ってきて、ひりひりとした痛みを感じました。ついに警察が本気になったかと思い、慌てて外に出ました。

 

 外では警察たちが身の丈ぐらいある透明なシールドを片手に持ち、もう片手に警棒を持って叩きつけて威嚇していて。ペイントボール弾を撃っている音も聞こえました。

 

 俺は現地の記者に配布されているプレスベストを持っていなかったから、撃たれるんじゃないかとひやひやしました。とりあえずヘルメットに『プレス』って書いて、メディアのID片手に出しながら写真を撮っていました。

 

 デモ隊と警官の間にいたから、デモ隊からはペットボトルを投げられ、警官からは撃たれそうで、半泣きでしたよ」

 

 その後、デモ隊たちはどうなったのだろうか。

 

「一瞬で散っていきましたね。催涙ガスの威力もありましたが、なにより警官隊のやる気、本気度がすさまじかった。参加している子たちも10代・20代の若い子が大半だったし、女の子たちも多かった。デモ隊の人たちが、意識的に皆を家に帰そうとした雰囲気がありました」

 

 抗議活動はいったん収束したが、デモ隊を率いるグループは反発を強めている。

 


写真・石井健

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