新元号の発表以来、「令和おじさん」として女子高生にまで「カワイイ〜」と言われている、菅義偉・内閣官房長官(70)。安倍政権のもと、官房長官として7年めに突入し、史上最長在任記録を更新中。次期首相の最有力候補に躍り出たのは、衆目の一致するところ。
だが、菅義偉という男には、ひとつだけ「見せないもの」がある。5歳下の夫人・真理子さんだ。次期ファーストレディになるかもしれない彼女の素顔は、政界関係者でも知らない人が多い。
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「基本的に表に出てこない方です。地元議員の『夫人会』にも出席されていないですね」
そう話すのは、菅の元秘書で、現在は横浜市議を務める遊佐大輔氏。夫の選挙のために、率先して “夫人部隊” を組織する政治家の妻が多いなかで、かなり異色の存在だ。
菅は、31歳で真理子夫人と結婚し、3男をもうけているが、彼女の素顔はヴェールに包まれており、報道された写真もほとんどない。
冒頭で掲載した写真は、1987年の横浜市議初当選時に、菅が妻と支持者の前で謝辞を述べる様子が撮影された、貴重な1枚だ。
「2人の馴れ初めは、菅さんがまだ横浜で、小此木彦三郎代議士(故人)の秘書を務めていたころのこと。議員宅に家事手伝いとして静岡から来ていた夫人を、見初めたそうです」
そう教えてくれたのは、地元の後援会関係者だ。
「20年来、髪型はショートカット。服装も地味で、いかにも普通の主婦という感じ。女優の安田成美さんに似ています」
菅の衆院初当選以来、7回にわたり選挙事務所長を務めてきた齊藤精二氏は、そう言う。関係者からは、「細身」「美人」という声が多く聞かれる。
「だから、初めて彼女を見たときは、正直、『あれっ?』と思いました。菅さんの学生のころの好みのタイプは、ぽっちゃり系の女性でしたから」
郷里の秋田で、少年時代から菅をよく知る元湯沢市議の由利昌司氏はそう笑うが、多くの人が強調するのは、むしろその人柄だ。
「まさに “昭和の女” というイメージですね」
菅の側近の自民党中堅議員は、夫人の人柄をそう話す。
「菅さんは官房長官になって以来、ほとんど横浜の自宅に帰らず、赤坂の議員宿舎で寝泊まりしている。真理子夫人は、家や選挙区を守りながら、いまも毎日のように横浜から宿舎に通い、掃除や洗濯をこなしています」(同前)
3人の息子たちも、大成建設をはじめとした一流企業に勤めるまでに、立派に育て上げた真理子夫人。
「菅さんのネクタイは、すべて奥さんが選んでいるんですよ。また、官房長官になったストレスと会食で体重が激増した時期には、お手製のスープカレーで夫をダイエットさせました」(同前)
表には出ないが、菅の手綱はしっかり握っているようだ。