社会・政治
セクシーじゃないよね…小泉進次郎「ポエム」の実力検定(4)
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.10.10 06:00 最終更新日:2019.10.18 17:46
小泉進次郎・環境大臣(38)の発言が話題だ。通称 “進次郎ポエム” と呼ばれる答弁を、『声に出して読みたい日本語』の著者で、明治大学文学部教授・齋藤孝氏に評価してもらった!
*
●ポエム4:「セクシーじゃないよね」
《答弁内容》
9月23日(日本時間)、国連気候行動サミット開幕前日の非公開会合後、海外の記者と英語でやり取り。しかし、手厳しくツッコまれた。
海外の記者(※以下海記)「石炭の利用は、地球温暖化の大きな原因。環境省は、今後半年から1年間、化石燃料脱却のためどのように取り組むのか」
【関連記事:小泉進次郎に「あれじゃ安倍首相以下」台風被災地で罵倒の声】
進次郎氏(※以下進)「減らす」
海記「どうやって?」
進「……私は先週、大臣になったばかりです。同僚と環境省のスタッフと話し合っている。日本政府としては、火力発電は減らす方針だと主張している」
(同会見で、非公開会合でどのような議論をしたのかと問われ)
進「エキサイティングな会合でした。ある製造業企業の人が、最後に発言したコメントに感銘を受けましたね。『この問題(気候変動問題)に取り組むのは、楽しいことになるはずです』と。
すると、フィゲレス・UNFCCC(国際連合気候変動枠組条約)前事務局長が、『セクシーなことでもあるわ』とつけ足しました。私は、その意見に全面的に賛成です。政治では、しばしば退屈な問題も多いです。しかし、気候変動のような大きなスケールの問題に取り組むことは、楽しいはずなんです! クールなはずです! セクシーでもあるはずです。
先ほども言ったように、カギを握るのは、若い世代です。彼らを結集して原動力を生むことは、楽しいことに違いありません。この問題の解決策をクールに、ハッピーに、セクシーに見出していくこと。若い世代は、どうしたらクールに楽しく解決するのか、もう知っていると思います」
(翌9月24日、日本メディアから「セクシー発言」の意味を聞かれる)
進「それをどういう意味かって説明すること自体が、セクシーじゃないよね」
記者「セクシーは、会見で聞き慣れない言葉では」
進「だから、それを説明すること自体セクシーじゃないよね」
《齋藤氏の評価》
「この『セクシー』は、会見に同席していたUNFCCCのフィゲレス前事務局長の発言を引用したもので、失言というほどのものではない。ただし、記者に問われて『説明すること自体セクシーじゃない』と答えるのは、自分の発言が “ポエム” だと認めることになる。
詩とは、『説明するのはダサい』という世界です。『セクシー』の意味を問われたなら、『シンプルかつ効果的な、みんながあっと驚く斬新なやり方を見つけたい』と答えるべきでしたね」
(週刊FLASH 2019年10月15日号)