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ロサンゼルスの高校で銃を乱射した少年は日本人ハーフ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.11.16 15:59 最終更新日:2022.12.07 23:56

ロサンゼルスの高校で銃を乱射した少年は日本人ハーフ

写真:ZUMA Press/アフロ

 

11月14日、ロサンゼル近郊サンタクラリータの高校で銃乱射事件を起こした日本人ハーフの少年が、15日午後、病院で死亡した。

 

 生徒2名が死亡、3名がケガ、少年は直後に自分の頭を撃ち、わずか16秒の間に3名の少年少女が命を落とす衝撃的な事件となった。

 

 

 銃を発砲した少年は父がアメリカ人、母は日本から移住した日本人。当日が16歳の誕生日で、バッグパックの中に拳銃を入れて登校し、クラスメイトを銃撃したとされている。

 

 少年はふだん比較的おとなしい性格で、陸上競技やボーイスカウト活動をする優しい子、母親も職場で賞を取るような熱心な性格だったそう。

 

 父親はハンターで銃に詳しかったが、アルコール依存症と妻への暴力の疑いがあり、同じ家に住むものの、子供の親権は母親にあったようだ。

 

 その父親は2年前に亡くなっており、その後、少年はうつ状態だったなどと報道されている。

 

 少年の家からは手作りの銃などが押収されており、そのうちいくつかは無登録だという。

 

 事件当日、早朝ニュースの時間帯でローカル各局がヘリコプターを飛ばし、救急車に生徒が運ばれるシーンや子供たちの様子、警察に取り囲まれ取り調べを受ける少年の家の様子などが中継された。

 

 3名の非番の警察官が、自分の子供達をそれぞれ学校へ送って行った偶然が重なり、救命処置などの初動が早かったのが不幸中の幸いだ。

 

 現場となった高校は全校生徒が2000人を超える大規模な公立校で、比較的裕福なエリアにある。

 

 ロサンゼルスのダウンタウンにもほど近く、映画やドラマの撮影にもよく使われ、ハリウッド等で活躍している俳優なども輩出している。

 

 白人生徒が5割を超え、アジア人は7%。少年のように2種以上の血の混じった生徒は5%しかいない。

 

 当初は犯人がアジア系とだけ報道され、人種がらみのヘイトクライムかと騒がれた。現地で、ハーフはhapaと呼ばれているが、少年に対して差別があったかどうかはわからない。

 

 地元ではガールフレンドがらみの事件だと噂されているが、少年の死亡により、真相の解明は難しくなりそうだ。

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