社会・政治
安倍昭恵「桜を見る会」握手写真を半グレが「営業」に活用中
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.12.11 06:00 最終更新日:2019.12.11 06:00
「この写真を初めて見たとき、『A氏には大物政治家と繋がっている人脈があるんだ。さすがだな』と、思わず感心してしまいました」
そう語るのは、沖縄県石垣市で飲食店を営むB氏だ。
次々と新たな醜聞が飛び出す、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」問題。反社会的勢力の参加までもが取り沙汰されるなか、「桜を見る会」が、半グレ集団の “営業” 活動に利用されているという悲鳴が、新宿御苑から遠く離れた、石垣島より寄せられた。
彼らが利用するのは、半グレグループのリーダーであるA氏が、安倍昭恵首相夫人(57)とがっちり握手をしている写真だ。
「A氏とその取り巻きは、石垣島では有名な半グレグループです。この写真を見せられたのは、今年、A氏が『桜を見る会』に参加した直後でした。
政治家との人脈を誇示するために、昭恵夫人との写真を仲間の半グレや取引先にばらまいているのです」(B氏)
A氏とは何者なのか。彼を知る会社社長は、こう話す。
「もともとは、大阪の格闘技団体の代表だった人物です。2011年の東日本大震災では、被災地で炊き出し支援をして、話題にもなりましたね」
だがA氏は、“半グレ” という裏の顔を持っていた。
「彼は、『大阪の半グレ集団の初代トップ』といっていい存在でした。凶暴さで有名でしたが、大阪で暴力団関係者と揉めて、沖縄に逃げたと聞いています」(前出・社長)
A氏が「桜を見る会」に招待されたことは、これまでも報じられてきたが、昭恵夫人とのツーショット写真は、本誌が初めて掲載するものだ。
A氏が石垣島に来たのは、4年ほど前。飲食店やマリンスポーツの会社を立ち上げ、石垣島でのビジネスを拡大させる一方、傷害容疑や恐喝容疑などで、何度も逮捕された。
「彼らは石垣島の歓楽街で、客引きやぼったくりをするなど、やりたい放題。飲食店から、みかじめ料も取っています。歓楽街から客が減って、まともに経営している店にも影響が出ています」(地元関係者)
また、ある石垣市議会議員は、A氏に関する陳情を市民から受けているという。
「『彼らをなんとかしてくれ』という、相当な数の陳情が寄せられています。現在は、若手議員を動員して、半グレ排除のパトロールをしています」
そんな危険人物が、なぜ「桜を見る会」に出席できたのか。
「大阪の自民党関係者から、招待状をもらったと聞いています。『自分の力を誇示するための、いいチャンスだ』と思ったでしょうね」(前出・社長)
事実、冒頭のB氏の言葉どおり、A氏が「桜を見る会」で撮影したこの写真は、A氏の信用度を上げる強力な “営業ツール” になっていた。
さらに、菅義偉官房長官とも写真を撮影していたA氏。上の写真の左端に写る和服姿の女性は、A氏の事業を手伝う彼の妹だ。本誌は「桜を見る会」に出席した経緯について確認するため、A氏に連絡を取ったが、期日までに返事はなかった。
「桜を見る会」が半グレに利用されるのは、「安倍夫妻の特殊な関係性のせいだ」と指摘するのはある政治部記者だ。
「昭恵夫人は、無邪気すぎるんですよ。『一緒に写真を撮るだけで喜んでくれるなら』というスタンスで、それが悪用される可能性に気づいていない。
さらに輪をかけて悪いのは、その無邪気さを許している安倍首相です。本来、各界で功績のあった人物が招かれるべき『桜を見る会』に、夫婦で支持者や “お友達” を呼びまくるから、こんな写真まで撮られてしまうんです」
「桜を見る会」は、いつから “バカップル” を見る会になったのだろうか。
(週刊FLASH 2019年12月24日号)