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新型肺炎対策に追われる厚労省がイベント開催、報道陣にマスクを
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.03.02 22:23 最終更新日:2020.03.09 12:42
3月2日、霞が関の厚生労働省で、「第1回 上手な医療のかかり方アワード」の表彰式が開催され、デーモン閣下らが出席した。予定されていた加藤勝信厚労大臣の出席は、取りやめとなった。
安倍首相が2月26日に「多数の方が集まるようなスポーツ、文化イベント等については、中止、延期または規模縮小で」と要請しているなかでおこなわれたイベント。
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感染対策のため、一般客の参加はなく、事前に報道陣に配布された資料には「手洗い、咳エチケット等の一般感染対策の徹底へのご協力をお願いします」との注意書きが。
加えて、武漢市がある湖北省への渡航歴がある人、帰国者と濃厚接触した人、発熱等の症状がある人は出席を控えてほしい旨も記載されていた。
スタッフはほぼ全員がマスクを着用し、受付にはアルコール消毒液が置かれた。はじめ報道陣たちのマスク率はまばらだったが、スタッフから「皆さんできればマスクの着用をお願いします。お持ちでない場合は、受付で配布しております」とのアナウンスが。マスクを配るスタッフの前には一時行列ができた。
イベントが始まる直前になって、加藤大臣が「公務の都合」ということで出席キャンセルと通知される。橋本岳、稲津久両副厚労大臣も同様に欠席となり、代わりに小島敏文政務官が出席した。
小島政務官は、あいさつで新型コロナウイルスについて触れた。「国内の被害を最小限に抑えるため、極めて重要な局面を迎えています」としたうえで、こう話した。
「政府としましては、国民の皆様に、感染の不安から適切な相談をせず医療機関を受診することを避けていただくこと、医療のかかり方に関するご協力をお願いいたしました。
政府、地方自治体、医療関係者、事業者、そして国民の皆様と一丸となって、この新型コロナウイルス感染症に立ち向かっていきたいと考えております」
専門家会議は、2日、カラオケボックスやライブハウスなどへの出入りも自粛要請した。コロナ対策は、これからが山場だ。