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英国ウィリアム王子、「自分は新型肺炎かも」とジョーク飛ばす

社会・政治 投稿日:2020.03.05 08:14FLASH編集部

英国ウィリアム王子、「自分は新型肺炎かも」とジョーク飛ばす

写真:ロイター/アフロ

 

 イギリスウィリアム王子キャサリン妃は、3月3日からアイルランドへの公式訪問を開始した。3日間で首都ダブリンをはじめ、ミース州、キルデア州、ゴールウェイ州など各地を訪れる。

 

 今回の訪問は、イギリスがEUを離脱してから、初めての王室外交となる。イギリスは、アイルランド独立派と長らく血で血を洗う戦闘を続けてきたうえ、EU離脱でも国境をめぐって論争するなど、関係は必ずしも良好ではない。そうした経緯もあり、今回のアイルランド訪問は、大きな注目を集めることになった。

 

 

 訪問初日、王子夫妻はギネスビールでおなじみのギネス・ストアハウスで開催されたレセプションパーティに参加し、何十人もの人々と握手を交わして親交を深めた。イギリスでも新型コロナウイルスの感染拡大が大きな問題となっているため、王子は参加した医療関係者に、実際のところウイルスの影響はどのくらい深刻なのかを尋ねた。

 

 その際、「メディアは少し誇張して報道していると思いますか?」と聞いたのだが、続けて「私達夫婦は、コロナウィルスを広めているよね。申し訳ない」と自虐的な冗談を飛ばしたという。人々と近い距離で接したり握手したりすることが濃厚接触に当たるのではないかと危惧したようだ。王子は「心配なので、もし握手をやめる必要があるなら教えてほしい」とも話した。

 

 イギリスの報道によれば、夫妻はイギリスの衛生局と保健省から、コロナウィルスの感染を防ぐためのアドバイスを受けており、握手は問題ないと報告を受けていたようだ。

 

 だが、先週おこなわれたイギリスの叙勲式で、エリザベス女王が手袋をしたまま勲章を授与し、握手したことが話題を呼んでいる。例年と異なる対応がウイルス対策なのかどうかは不明だが、王室内でも、新型肺炎が問題になっている様子がうかがえる。

 

 イギリスでは、ウィリアム王子の弟・ヘンリー王子の王室離脱が大きな騒動になっており、今後、王室外交はウィリアム王子の双肩にかかってくる。今回のジョークが大きな批判を浴びている様子はないが、一歩間違えれば外交問題になりかねない。冗談ひとつ言うのも、なかなか大変なのだ。

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