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グーグル・アマゾンにも肺炎患者…カリフォルニアに非常事態宣言

社会・政治 投稿日:2020.03.05 16:24FLASH編集部

グーグル・アマゾンにも肺炎患者…カリフォルニアに非常事態宣言

カリフォルニアの医療センター(写真:ZUMA Press/アフロ)

 

 ハワイからメキシコへ向けてクルーズ中だったグランド・プリンセス号が、サンフランシスコへと呼び戻された。この船は、横浜に停泊して700名以上の感染者を出したダイアモンド・プリンセスと同じ会社が所有する大型客船だ。

 

 乗客は各自の部屋の中にいるように指示されており、20名ほどに何かしらの症状が確認されているという。

 

 

 また、先月末までこの船に乗船していた乗客2名が新型肺炎に感染し、そのうちの男性1名がカリフォルニア州で最初の新型肺炎による死者となった。

 

 グランド・プリンセス号は現地時間の3月5日午後、サンフランシスコに到着する予定だが、まずは少し離れたところに停泊し、検査を受けるという。

 

 アメリカでも新型肺炎の患者数が増え続けており、3月4日時点でその数は150名を超えた。サンフランシスコの南にあるサンタクララ郡の保健当局は、50歳以上は人混みへのむやみな外出を避けるよう、新たな警告を発している。

 

 新型肺炎は、8割の人にとって軽い症状ですむが、50代以上では重い症状の人が増える。もっともリスクが高いのは80代以上だとしている。

 

 グーグルやアマゾン、フェイスブックなどの社員にも新型肺炎患者が発生した。ツイッターやJPモルガンなど多くの企業が続々と自宅勤務を推奨しているが、こうした対策も感染拡大には効果が薄いようで、ついにカリフォルニア州は、州内全域に非常事態宣言を出した。

 

 春休みシーズンを迎え、航空業界も慌ただしい。

 

 安い航空券は本来キャンセルのきかないものが多いが、3月に予約した航空券に関しては、予約変更やキャンセルも可能になっている。

 

 学校は、学生の渡航先によっては帰国後に自主的な隔離を求めるかもしれないと通達を出し、交換留学のキャンセルも続出している。大小さまざまなイベントも中止となっており、今後の展開はまだ見通せそうにない。(取材・文/白戸京子)

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