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待ってろ東京五輪/サッカー「板倉滉」は年齢問題に…
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.31 20:00 最終更新日:2020.08.01 14:25
東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは−−。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、サッカーの板倉滉(23)だ。
オーバーエージが3枠あるものの、原則23歳以下という年齢制限のある五輪男子サッカーにおいて、1年延期にともない、出場資格がどう変わるかは気になる問題だった。
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ルール次第では、出場資格を失う可能性もあった板倉滉にとっては、他人事ではない。ただ本人は、いたって落ち着いていたという。
「もちろん、24歳以下になってほしいとは願っていました。でも、心のどこかで『大丈夫だろう』と思っていたので、そこまで気にはしてなかったですね」
結局は原則24歳以下とされ、板倉は晴れて出場資格を手にした。
そんな板倉の過去の五輪の記憶といえば、競泳の北島康介の「何も言えねー」(2008年北京五輪で2大会連続の金メダルを獲得した際の発言)や、女子レスリングで2004年アテネ大会から3連覇を成し遂げた、吉田沙保里の歓喜の姿だそう。
「やっぱり金メダルを獲った選手が印象に残っています」
板倉がプレーするオランダリーグは、3月半ばに新型コロナの影響を受け8試合を残して中断となったが、おもにセンターバックとして22試合に出場した。
東京五輪に挑む男子サッカー代表は板倉のほか、堂安律(22・PSV)や久保建英(19・マジョルカ)ら、若くして海外でプレーする選手が多く、「史上最強」との呼び声も高い。1968年メキシコ大会以来となる、53年ぶりのメダル奪取も期待される。
「ひとつの目標として、東京五輪があるのは間違いないですが、ひとりのプロサッカー選手としては、五輪のためだけにやっているわけでもない。今後コロナがどうなるかという心配もあります。
ただ、チームとして『金メダル』という目標を掲げていますし、自国開催の大会で金メダルを獲ったときに、日本がどうなるかは見てみたいですよね」
いたくらこう
1997年1月27日生まれ 神奈川県出身 186cm75kg 2019年1月に、川崎フロンターレから英マンチェスター・シティに移籍し、その後、レンタル先のオランダ・フローニンゲンでプレー。国際Aマッチに3試合出場
写真&取材&文・栗原正夫
(増刊FLASH DIAMMOND 2020年8月20日号)