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待ってろ東京五輪/女子ホッケー「永井葉月」恩を倍返しだ!
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.04 20:00 最終更新日:2020.08.04 20:00
東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、女子ホッケーの永井葉月(25)だ。
「延期が決まった瞬間、頭の中が真っ白になって、しばらく抜け殻みたいになっていました(苦笑)」
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2016年のリオ五輪で味わった屈辱(0勝1分け4敗)を晴らすため、永井は4年後だけを見つめ、ひらすら全力で走り続けてきた。戦う覚悟も、戦う準備も整いつつあった。だからそのぶん、反動も大きかったという。
「立ち直るきっかけをくれたのは、自分を犠牲にしてコロナ禍のなかで戦っている医療従事者の方々や、地域での大会がなくなっても一生懸命頑張る子供たちの姿でした。その方々に比べたら、自分の苦しみなんてちっぽけなもので、何を悩んでいるんだろうって」
みんなに喜んでもらうために。みんなで喜ぶために--。永井は、ホッケーに夢中になっていたころの気持ちを思い出した。
「今度は、私の番。たくさんの方からもらった勇気と感謝の気持ちを、倍にしてお返しできるよう、精いっぱいのプレーをお見せしたいと思います。1年後、みんな笑顔で、ホッケーを楽しみましょう。
東京五輪の目標は、もちろん金メダル。私の出したパスを、姉の友理が決めて勝ちます」
ながいはづき
1994年8月15日生まれ 岐阜県出身 152cm52kg 2016年リオ五輪に出場。2019年、日本リーグの年間最優秀選手に選出された。父親は女子日本代表の元監督で、姉も同じく日本代表。ソニーHC BRAVIA所属
写真・田中智久
取材&文・工藤晋
(増刊FLASH DIAMMOND 2020年8月20日号)