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待ってろ東京五輪/カヌー「足立和也」伸びしろを埋める1年
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.09 20:00 最終更新日:2020.08.09 20:00
東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、カヌーの足立和也(29)だ。
「小学生のころから、『カヌーで五輪に出て、勝ちたい』というのが夢で、卒業文集にも書いたぐらいです(笑)。目標は、五輪でメダルを獲得することですね」
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延期決定後も足立は、あえて山口県で、市場大樹コーチとともに五輪でのメダル獲得を目指し、黙々とトレーニングを続けている。
「東京の五輪施設でトレーニングができないのは残念です。どの競技のどの選手も、海外のレースなどで短期的な目標に向けてトレーニングをしている時期なんですが、自分が今どういう状態なのか測ることができない。そういう精神的なことで、苦労しています」
そういった苦境のなかでも常に前を向き、ポジティブにとらえる。
「キャリアの後半という年齢ではありませんので、1年延びたことで、伸びしろを埋めることができます。成績面だけを考えると、今年よりも来年のほうが、可能性は伸ばせると思います。
世の中が大変な時期なので、頑張っている姿を見てもらえるような五輪にしたい。もちろん優勝を目指します。カヌーでは、ゲートと選手の距離は5mmぐらい。そういう距離感も見てほしいですね」
あだちかずや
1990年10月23日生まれ 神奈川県出身 175cm70kg アウトドア活動が盛んな幼稚園で、3歳時にカヌーを初めて経験。2018年NHK杯1位、アジア大会2位、2019年W杯5位。五輪は初出場。山口県体協所属
写真・津高良和
(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)