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待ってろ東京五輪/野球「山本由伸」日本代表に感じる責任
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.17 20:00 最終更新日:2020.08.17 20:00
東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、野球の山本由伸(21)だ。
「常に謙虚で素直な好青年」
山本の性格を聞くと、おしなべてオリックス担当記者は、そう答える。それは、都城高校野球部の「謙虚に生きろ」「感謝の気持ちを忘れるな」との教えが、生きているのだろう。
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しかし、いざマウンドに立つと、その性格は一変する。速球の球速は常時150kmオーバー。持ち球は速球に加え、カーブ、スライダー、カット、シュートと変化球も多彩。加えて、決め球のフォークも150km近い。投球術はあくまでも攻撃的で、いまや「もっとも攻略しにくい投手」として評価が高い。
2019年の「プレミア12」(世界野球ソフトボール連盟が選出した12の国・地域の参加により、4年に1度開催される国際大会)では、中継ぎとして圧巻のピッチングを披露。大きく優勝に貢献した。
「プレミア12を経験して、より五輪へのイメージができたと思います。それまでは、ぼんやりと『出たいな』という感じでしたが、今は、はっきりと『出たい!』という気持ちになっていますから。
それに、代表戦は注目度も高いし、シーズンと違って独特な雰囲気でした。『しっかりと責任感を持ってプレーしなければいけない』と感じました」
プレミア12では、5試合に登板して防御率1.80と、圧巻の投球内容を見せた。役割についても、具体的なイメージができているという。
「プレミア12では中継ぎでしたが、2019年に先発に転向し、2020年も同じ役割です。五輪はシーズン途中にあるので、やはりコンディション的にも、先発のほうが自分の持ち味を出せるし、いろんな意味で、流れを変えられるんじゃないかと思っています。
ただ、もちろんそれは監督が決めることなので、僕は与えられた場所で全力を尽くすだけです」
もちろん目指すは頂点だ。
「やはり、国民の皆さんが金メダルを期待しているので、僕らもそこを目指す。いちばんの目標は、金メダルです」
やまもとよしのぶ
1998年8月17日生まれ 岡山県出身 178cm80kg 都城高を経て、ドラフト4位で2017年オリックス入団。昨季、最優秀防御率(1.95)を獲得。2019年、「プレミア12」ではセットアッパーとして優勝に貢献
写真・ジジ
(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)