【黄金世代】
渋野を筆頭に、勝、畑岡、小祝は複数回優勝を果たし、ほかにも原を含む5人が優勝している1998年度生まれの世代。今季のツアーでもこの世代がツアーを盛り上げる。
●女子ツアー4位/小祝さくら(22)
2019年の初優勝に続き、2020年は「ゴルフ5レディス」で2勝めを挙げた。
「トータル的に、全部がうまい。『アプローチが苦手』と話していたが、練習を積んで克服してきている。努力家でツアーは休まずフル出場。浮き沈みのないメンタルも強み」(キム氏・以下同)
●女子ツアー20位/原英莉花(21)
所属する「日本通運」のCMでファンになった読者もいるのでは?
「ジャンボ(尾崎)の一番弟子として知られるが、スイングが豪快で、ドライバーの飛距離はトップ5に入る。明るくサバサバした性格で、スタイルのよさからファンも多い」
●女子ツアー60位/臼井麗香(21)
「小6のときに、世界ジュニアの日本代表に選出。細身だが体幹が強く、強気のゴルフをする。幼いころはタカラジェンヌを目指していて、いまは髪を結ぶリボンで気分転換をしている。ダンスが趣味で、『お笑いもやりたい』と話す黄金世代のムードメーカー」
●女子ツアー128位/渋野日向子(21)
2連覇をかけた「全英オープン」は予選落ち、その後の海外ツアーもなかなか結果を出せないでいる。
「オフに新たにトレーナーをつけて筋力トレーニングに励んだ結果、体はひとまわり大きくなって飛距離も伸びた。パワーをつけると、どこかがおかしくなるといわれているので、長い目で見守ってあげてほしい」
【プラチナ世代】
「黄金世代」に匹敵する実力派が多く、“次の世代”として注目を集める。2000年度生まれの選手なので、「ミレニアム世代」とも。渋沢栄一の遠縁として注目される澁澤莉絵留も、この世代。
●女子ツアー6位/古江彩佳(20)
「デサント東海クラシック」でプロ初勝利を挙げ、2019年秋のアマチュア優勝に続き、2勝めを飾った。
「9月20日時点で、パーセーブ率93%、リカバリー率77%で、ともにトップと安定感は抜群。華やかさはないが、悔しさを糧に前向きにやっていける性格。同世代のなかではアスリート気質」
●女子ツアー21位/西村優菜(20)
「中2のころから中島敏雅コーチに師事し、諸見里しのぶ、堀奈津佳らのプロを間近で見て練習を積んできた。高2からナショナルチームに入り、2016年と2018年にはローアマ(アマチュアのなかで最上位)を獲得。アマ時代から注目されていた逸材」
●女子ツアー43位/吉田優利(20)
「2018年に、『日本女子アマ』『日本ジュニア』を制した実力の持ち主。アマ2冠を達成したのは、宮里藍以来。同世代のなかではノリがよく、“いまどきの女のコ”という雰囲気。安田よりも早く注目されていた」
●女子ツアー47位/安田祐香(19)
「『日本女子アマ』優勝、『トヨタジュニアW杯』で優勝タイ、『オーガスタナショナル女子アマ』では3位タイ。華があって、アマの実績も同世代ではいちばん。スポーツカー好きで、いつかランボルギーニに乗りたいそうです」
【新世紀世代】
笹生がツアー連続優勝を果たして、一気に注目を浴びた世代。2001年度生まれの選手を指すため、「新世紀世代」と呼ばれる。
●女子ツアー16位/西郷真央(18)
ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーの一期生で、初の出身プロ。現在登録されている女子プロのなかでは最年少である。
「2019年の『日本女子アマ』で優勝、プロデビュー戦で優勝争いを演じても、落ち着いていたのには驚いた。ジャンボも目をかける実力派で今後が楽しみ」
※各選手名の上の順位は賞金ランキングで9月20日時点のものです。
写真・日刊スポーツ/Golffile/アフロ
(週刊FLASH 2020年10月13日号)