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ドラフトで楽天へ…早大・早川隆久に小宮山悟監督が「プロをなめるなよ」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.10.26 17:27 最終更新日:2020.10.26 17:28

ドラフトで楽天へ…早大・早川隆久に小宮山悟監督が「プロをなめるなよ」

自己最速を出した春に続き、秋もリーグ戦で自己最多勝利をあげる

 

 10月26日、「2020年 プロ野球ドラフト会議」がおこなわれた。東北楽天ゴールデンイーグルスが1位指名で交渉権を獲得したのが、大学No.1左腕の早川隆久投手(22・早稲田大)。2020年8月の六大学野球春季リーグ開幕戦で、周囲の度肝を抜いた。

 

「新型コロナ禍で延期となったなか、自己最速の155kmをマークしたから、自己管理という部分も評価できる。プロ入り後も、まだまだ伸びしろがある」(スポーツ紙記者)

 

 彼への “絶賛評価” に対して、元プロ野球投手で「投げる精密機械」と呼ばれた早大野球部の小宮山悟監督(55)は、次のように話す。

 

「神宮のスピードガンは信用していないので、本当にその球速が出ていたかどうか(笑)。ただ、あのときはバッターの反応を見て、すごい球だったとわかりました。

 

 選手たちにはつねづね、『自らを律する』ことを求めてきましたから、彼も緊張感を持って、自主練習に臨んでいたと思います」

 

 小宮山監督から見て、木更津総合高時代に甲子園を沸かせた早川は、「正直、大学ではくすぶっていた」という。

 

「彼が大学2年の2018年11月から指導しましたが、『お前、この2年なにをやってたんだ』と思いましたね。

 

 そのとき告げたのは. 、『次のリーグ戦で、お前が各大学との1戦めに投げて、ほかの投手が2戦めを落としたら、3戦めは絶対にお前が投げろ。それが早稲田の大黒柱の仕事だ』ということでした。それを意識してから、早川は変わりましたね」

 

 肝心の投球については、「気になった点を、少し伝えただけだよ」と言う。自身も早稲田大から “ドラ1” でロッテに入り、プロ通算117勝を挙げた恩師は、こう話す。

 

「今の早川は、『学生レベルじゃ申し分ないけど、プロをなめるなよ』って感じですね。詳細は内緒ですけど、じつは『これを克服しないと』という部分があるんです。これから、もう一度、教えてあげようと思います」

 


写真・望月仁/アフロ

 

(週刊FLASH 2020年11月10・17日号)

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