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石井一久・楽天新監督、“天然キャラ”の裏で「二代目・球界の寝業師」の顔

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.28 18:40 最終更新日:2020.11.28 18:40

石井一久・楽天新監督、“天然キャラ”の裏で「二代目・球界の寝業師」の顔

 

 11月12日、楽天石井一久GM(47)が、2021年から監督を兼任することが発表された。GMがチームの人事権を持つ一方、監督はチームを指揮することが仕事。その異なる役割を、ひとりでこなす “全権監督” は、球界でも過去にソフトバンクの王貞治球団会長(80)が経験したことがあるだけの珍人事だ。

 

 

「石井が2年前にGMに就任したのは、プライベートで仲が良かった三木谷浩史オーナーから、声をかけられたことがきっかけでした。もともと三木谷オーナーは、石井に監督になって欲しかったんです。でも石井は、『監督には興味がありません。GMなら引き受けたい』と答えたそうです」(スポーツ紙記者)

 

 やっと今回、三木谷氏の希望どおり楽天監督に就任した石井だが、“天然キャラ” とされる石井に対して、楽天ファンからは不安の声が絶えない。

 

「現役時代は、その表情や容姿から『何を考えているかわからない男』といわれていました。完封ペースで投球を続け、残り1イニングとなったところで、監督に『どうだ、いくか?』と聞かれて、『いや、もういいです』と答えたこともあるそうです。『野球よりサッカーが好き』とも公言しています」(同前)

 

 だが、じつは球界の一部では、「あの風貌に惑わされるな。あいつは相当な策士だぞ」と恐れられてきた。

 

「引退後の石井は、野球解説者として活動する一方、吉本興業の契約社員となりました。石井はテレビ局から出してもらった取材パスを使って球場の中に入ると、取材はそこそこに、選手たちを “勧誘” しはじめるんですよ。

 

 有望な若手選手に、『吉本にマネジメントをやってもらうように頼んであげるよ』とか『代理人を紹介することもできるよ』なんて、声をかけていたんです。みんな喜んでいましたよ。

 

 ただ、この石井の動きは、球団側にしてみればおもしろくないのは当然で、そのひとつが彼の古巣でもある西武ライオンズ。一時は、『出禁にしたほうがいいのでは』という話まで出たそうです。ほかの球団でも、球場を石井が訪れた際は『監視役』をつけた、なんて話も聞こえてきました」(スポーツ紙デスク)

 

 しかしその経験が、豊富な人脈作りにつながったことは間違いない。

 

「楽天GMになって以後、岸孝之や浅村栄斗、鈴木大地をFAで、2020年に最多勝で復活を遂げた涌井秀章は、ロッテから金銭トレードで獲得しました。評論家時代に培った人脈が功を奏したわけです。

 

 かつての西武の黄金期を作った故・根本陸夫さんは、トレードやドラフトで何を仕掛けてくるかわからず、“球界の寝業師” と呼ばれていました。関係者のあいだで石井は、“現代の寝業師” と呼ばれ始めているんです」(楽天担当記者)

 

 2020年はBクラスに沈んだ楽天イーグルスだが、石井の “寝業力” で、黄金時代を迎えられるか。

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