スポーツスポーツ

高木豊、元プロ野球YouTuberが明かす「No.1バズり動画」204万再生回のゲストは?

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.08 06:00 最終更新日:2021.04.08 06:00

高木豊、元プロ野球YouTuberが明かす「No.1バズり動画」204万再生回のゲストは?

 

 いまや小学生の憧れの職業の上位にランクインするYouTuber。3月26日にセ・パともに開幕したプロ野球のOBも、続々とYouTuberデビューしている。その第一人者が、高木豊(62)だ。

 

 1980年代には加藤博一、屋舗要とともに大洋の “スーパーカートリオ” の一翼を担った高木は、2018年3月にいち早くスタート。現在は約24万人のチャンネル登録者数を誇るが、始めたきっかけを、こう話す。

 

 

「AI(人工知能)など、新たな技術が生まれているなか、我々の年代になると、ついていくのもやっと。そんななか、頭を柔軟にするには、若い人の力を借りて何か始めるのが手っ取り早いと思ったんです」

 

 ただ、当初は取材で球場に行くと、「YouTuber? 何やってんだよ!」と、冷たい視線を感じたと振り返る。

 

「球界の人からすると、軟派に見えたんでしょう。始めたころは肩身の狭い思いをしました。収益も最初の3カ月は8000円程度で、収録後にスタッフにステーキをご馳走したら赤字でしたから(笑)」

 

 その後、地道に継続することで徐々に認知度も上がり、解説者の新たな活躍の場としても定着した。動画は1回約十数分で、多いときには週7~8本アップする。テレビでは話せない、生の声を届けられるのも、人気の理由だ。

 

「最初は野球教室のような技術系の動画を作ったのですが、大失敗。大人のユーザーに盗塁の技術を教えても、もう走れないですから(苦笑)。

 

 いちばんバズったのは、阿部慎之助が引退し、巨人の二軍監督に就任するときにゲストで来てくれた回。旬の話題はウケがいいし、やっぱり巨人ファンは多いですからね」

 

 球界で築いた人脈を生かし、ゲストを招いての対談は売りのひとつ。「阿部監督が選ぶ嫌な打者、嫌な投手ベスト3」は約204万回の再生数を記録した。

 

 捕手目線で、嫌だった打者として名前が挙がったのは、タイロン・ウッズ(元中日など)、金城龍彦(元横浜など)、今岡誠(元阪神など)。対戦してすごいと感じた投手は、ウィリアムス(元阪神など)、小林正人(元中日)、高橋礼(ソフトバンク)。高木と阿部の野球観が興味深い。

 

「原(辰徳)監督には直々に監督室に呼んでもらい、掛布(雅之)さんにも来ていただいた。江川(卓)さんは僕のチャンネルにしか出ていないし、“空白の一日” に何が起こったのかを聞けて、腑に落ちましたね」

 


たかぎゆたか
1958年10月22日生まれ 山口県出身 1981年にドラフト3位で大洋に入団し、1984年には56盗塁で盗塁王に輝く。1994年に日本ハムへ移籍し、同年限りで引退

 

写真・ヤナガワゴーッ!
取材&文・栗原正夫

 

※本文中敬称略

 

(週刊FLASH 2021年4月13日号)

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

スポーツ一覧をもっと見る