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日本サッカーミュージアムが語り継ぐ「ワールドカップ初勝利!」の記憶/6月9日の話

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.09 06:00 最終更新日:2021.06.09 06:00

日本サッカーミュージアムが語り継ぐ「ワールドカップ初勝利!」の記憶/6月9日の話

初勝利をあげたロシア戦で実際に着用されたユニフォーム

 

 2002年6月9日、横浜国際総合競技場でおこなわれたFIFAワールドカップ日韓大会・グループリーグ第2戦で、日本代表が1-0でロシアを下し、ワールドカップ初勝利を果たした。

 

 初のアジア開催となったこの大会で、歴史的1勝目をマークした日本代表に、多くのサッカーファンが歓喜した。

 

 

 東京都文京区にある「日本サッカーミュージアム」は、この日韓大会を記念して開設された。およそ20年が経ったいまでも、サッカーの感動や魅力を発信し続けている。

 

「緊急事態宣言が出てしまって、先月末までずっと休業していたのですが、今月に入ってから再び開場できました。少しずつですけど、お客さんが戻ってきました」

 

 と同ミュージアムの広報担当者が語る。

 

「日韓大会が開催された翌2003年12月22日、当ミュージアムはグランドオープンをしました。日本サッカーの歴史を刻んだ、あらゆる展示物を観ていただきながら、多くの方々にサッカーの魅力を伝え、サッカー文化の普及を目指します」

 

 たとえば、1993年に誕生した「Jリーグ」、その第1戦で使用された「開幕戦使用球」や、2011年に「なでしこジャパン」が優勝を果たしたFIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会の「優勝トロフィー」などが展示されている。

 

 なかでも、ワールドカップ初勝利をあげた先述のロシア戦の円陣を表現したマネキンのモニュメントは、実際に当時の出場メンバーが着用したユニフォームを使用しており、人気が高い。

 

「ワールドカップではじめて勝ったときのトルシエ監督や、その試合で決勝ゴールを決めた稲本潤一選手(SC相模原)、ほかにも中山雅史さん(元・コンサドーレ札幌)など、当時のロシア戦で活躍された方々も、当ミュージアムを訪れてくださったことがあります。とても楽しんでいらっしゃる様子で、嬉しい限りです」(同)

 

 開館以来、67万人を超えるファンが「日本サッカーミュージアム」を訪れた。

 

「(ワールドカップ初勝利は)もう20年も前のことなので、その試合を観ていた当時の中学生や高校生が、いまでは家庭を築き、お子さんがいらっしゃってもおかしくないわけです。そんな方々が、お子さんたちとミュージアムに来て、サッカーの魅力を共有していただければ、それ以上に嬉しいことはありません」(同)

 

 来年には、FIFAワールドカップ・カタール大会が開催される。新しい興奮と感動が待っている。

 

写真・JFA

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