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柔道・阿部兄妹「女子に負けて自主トレを…」一二三は道場一の “泣き虫” だった

スポーツ 投稿日:2021.07.16 06:00FLASH編集部

柔道・阿部兄妹「女子に負けて自主トレを…」一二三は道場一の “泣き虫” だった

近所のスーパーの店主・仙石吉雄さんと、笑顔でパチリ

 

 開幕を目前に控えたオリンピック。開催を強行しての緊急事態宣言、各地において無観客試合の決定など、問題は山積……でも、どうせ開催されるなら、楽しまなきゃ損!

 

 今回、本誌は東京五輪「注目アスリート」のルーキー時代を総力取材。東京五輪で “金” を狙う選手たちのことをもっと知って、応援しよう。

 

 

 日本人第1号金メダリスト “最有力” として名高い柔道阿部一二三・詩(ひふみ・うた)兄妹。一二三(23)はかつて、少年道場一の「泣き虫」だったという。

 

「(小さいころの一二三は)うちにお父さんが『道場へ行くぞ』と呼びに来ると、泣きだして。ゆっくりお菓子を選びたかったようです」(近所のスーパーの店主・仙石吉雄さん)

 

 兄は66kg級、妹は52kg級で金メダルを狙う阿部兄妹。地元の少年柔道クラブ「兵庫少年こだま会」の高田幸博監督が入会当時を振り返る。

 

「一二三くんは6歳で入会しました。最初は体も小さく、当時は大きい子がたくさんいたので、雰囲気に圧倒されて泣いているような子でした。身長もまだ低い一二三少年が山に囲まれている感じですね。

 

 小学3年で女子選手に負けた悔しさを晴らすため、お父さんと自主トレに励むようになったあたりから、本格的に柔道に取り組みだしました」

 

 妹の詩(21)は5歳で入会。

 

「努力家の一二三くんに対して、詩くんは明るく天真爛漫なタイプ。兄の姿を見て、柔道を始めたようです。もともとご両親は、柔道をすすめてなかったみたいですね。

 

 天才肌ともいわれますが、それには一二三くんの存在が欠かせません。目の前に、兄という最高のお手本があるのですから。お互いがお互いを刺激し合っている、本当にいい兄妹関係です」

 

 詩は幼少期から、兄・一二三への憧れが強かったという。

 

「たとえば、一二三がボウリングをすると、『詩もやる! 詩もやる!』と聞く耳を持たなかった。5歳や6歳では、ひとりでボウリングなんてできるわけないのに。柔道にも同じような思い入れがあるみたいです。一二三のように強くなりたい、という思いが詩の強さを作ったのでしょう」

 

(週刊FLASH 2021年7月27日・8月3日合併号)

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