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『ライオンズナイター』40周年…長谷川太アナが教えてくれた選手爆笑の名場面

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.21 11:00 最終更新日:2021.07.21 11:00

『ライオンズナイター』40周年…長谷川太アナが教えてくれた選手爆笑の名場面

熱闘が続く西武ドーム

 

 文化放送が開局70周年を迎えた。声優&アイドル番組、パ・リーグ中継、みのもんたや梶原しげるの伝統を受け継ぐ局アナたちの冠番組――。固定ファンを多数抱え、親しみやすさは随一のラジオ局だ。

 

 なかでも人気なのが、2021年、放送開始40周年を迎えた『文化放送ライオンズナイター』だ。とことん西武びいきに徹したスタイルは、テレビもラジオも巨人戦一辺倒だった当時、画期的だった。

 

 長谷川太アナに、忘れられない場面を教えてもらった。

 

 

 

 2008年11月8日、対巨人の日本シリーズ第6戦。ここまで2勝3敗で、負ければ巨人の日本一が決まる一戦だった。

 

 投手は、中2日でリリーフ登板した岸孝之(現楽天)。8回に1死1、3塁と、絶体絶命のピンチを迎えた。神妙な面持ちで、野手たちがマウンドに集まる。ところが突然、皆がゲラゲラ笑いはじめた。のちの取材によると、誰かがこんなことを言いだしたという。

 

「なあ岸、打たれたっていいよ。1年間頑張ったお前がここで打たれて負けたのなら、皆納得するから。それに、ここで点を取られても、このあと俺が打つからさ」

 

 すると、マウンドに集まった選手が、口々に「自分も打ちます」と言いはじめた。ところが、炭谷銀仁朗捕手(現楽天)が、「はい、自分も打ちます!」と言ったら、皆が「いや、お前は無理だよ!」とツッコミを入れた。それで大笑いをしていたというのだ。

 

 このやり取りに助けられたのか、このあとを岸が抑え、第7戦も勝利。4年ぶりの日本一となった。

 

 ちょうどこのころ、文化放送のスポーツ制作班で、大きな人事異動があった。新しい面々で「明るく結束する」重要性を教えてくれた、忘れられない、いいチームだった(寄稿)。 

 

長谷川太アナ 
55歳 アニメ情報番組『ノン子とのび太の アニメスクランブル』を30年以上担当

 

(週刊FLASH 2021年7月27日・8月3日号)

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