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池江璃花子は「ディオール好き」、阿部一二三は「赤パンツ」…東京五輪前半戦「メダル候補たちのマル秘メモ」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.21 06:00 最終更新日:2021.07.21 06:00

池江璃花子は「ディオール好き」、阿部一二三は「赤パンツ」…東京五輪前半戦「メダル候補たちのマル秘メモ」

写真・YUTAKA/アフロスポーツ

 

 7月21日、女子ソフトボールが先陣を切る東京五輪。今回、専門誌記者、競技関係者らを中心に、日本代表の知られざる素顔を総力取材。これを読めば、東京五輪の前半戦(21日~26日)も、ひと味違ったおもしろさを実感できる。

 

 開会式に先立っておこなわれるのが女子ソフトボール。長く、その象徴として活躍してきたのが上野由岐子だ。2008年の北京五輪では2日間3試合を一人で投げ抜いた「上野の413球」はあまりにも有名だ。その圧倒的な実績に、プロ野球界を代表する2人の右腕、千賀滉大、菅野智之も尊敬し、門下生となっている。

 

 

 男子サッカーで自身3度めの五輪に挑むのが、OA枠で出場する吉田麻也だが、「3」という数字は因縁の数字でもある。じつは4歳に始まり、小学校時代に2度の計3度、交通事故に遭っていたのだ。「最初の交通事故では10メートルも飛ばされたということでした。でも私が駆けつけたときはケロッとしていて、偶然にも無傷だったんです(笑)」(母・昭子さん)。その後2度の事故も、これまた無傷。偶然とはいえ、そのもって生まれた頑健な体で、日本の壁となる。

 

 その吉田とCBでコンビを組むのが、堅守の国・イタリアでも高評価の冨安健洋だ。彼もまた“偶然”にサッカーを始める。もともと水泳に興味を持っていたが、家のランニングマシーンで転倒し、顎を数針縫う怪我を負った。そのため水に入る水泳はできなくなり、仕方なくサッカーの体験教室へ。その後はサッカーひと筋となった。

 

 登録が18人から22人になったことで滑り込みで選出となったGKの鈴木彩艶。ガーナ人の父、日本人の母を持ち、身体能力は抜群。かつて、街を歩いていたときにバスケットボールの八村塁に間違われたとか。東京五輪では対面が実現するかも。

 

 攻撃で期待される久保建英の好物はうどん。ただ、10歳からスペインに渡っただけに、好物に生ハムが加わった。

 

 ロンドン五輪以来のメダル獲得を目指すなでしこジャパンの舵取り役をまかされるのが、杉田妃和。中盤のあらゆるポジションをこなし、高度なテクニックは折り紙つきだ。そんな彼女の息抜きはカメラ。しかも一眼レフとあってかなりの本格派。ただし、作品は「恥ずかしいので見せません」とか。

 

 ビジュアル担当はデビューとなったウクライナ戦で2ゴールし、一躍レギュラー争いに加わった塩越柚歩。その美貌で、すでに男性ファッション誌のモデルを経験済み。

 

 史上最強と謳われる男女バトミントン陣が、早くも7月24日から登場。男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗は、「復興五輪」のシンボル的存在。中学、高校を過ごした福島県富岡町は東日本大震災で被災。金メダル候補だった前回のリオ五輪は、違法カジノ問題で欠場しただけに、今回は汚名をそそぐ舞台だ。

 

 女子シングルスの奥原希望は、超がいくつもつくくらいストイック。“おしゃれ番長”の異名を持ち、人前に出るときはばっちりフルメイクで登場する。16歳で初優勝した全日本総合決勝とリオ五輪3位決定戦では、ともに相手が棄権するという不思議な運も持つ。

 

 女子ダブルスの福島由紀と廣田彩花は“オグシオ”“タカマツ”の流れを組む4文字ペアで、愛称は“フクヒロ”。出場を逃したリオ五輪後は、一時ペア解消という雌伏の時を乗り越え、東京五輪では金メダル候補だ。

 

 男女ともメダルラッシュが期待される柔道。とくに7月25日は史上初、兄妹同日金メダルが注目されている。兄の阿部一二三は66キロ級に出場するが、小学生時から試合で穿くパンツは赤色。もともと母親が選んだが、闘争心が沸くのだとか。52キロ級の妹の詩が試合前に履くのはバナナ柄の靴下。バナナを見ていると落ち着くというのがその理由。

 

 男子73キロ級の大野将平は無類の相撲好きで、稽古を見に行った照ノ富士とはその後、親友関係に。本番には、照ノ富士からプレゼントされた金の蛇革巾着に愛用品を入れて臨む。大のサウナ好きで、将来はこだわりのサウナ屋を造りたいという夢を持つ絶対王者。

 

 男女競泳陣にも多くの期待がかかる。先陣を切るのは男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也。不倫問題で所属先から契約解除されるなど、一時1億円を超えていたというスポンサー料をすべて失った。五輪で自身初の金メダルを獲得し、名誉も金も奪い返せるか。

 

 白血病から奇跡の復活を遂げ、今回はリレー種目に絞っての出場となった池江璃花子。今年21歳となったが、とにかくおしゃれ好き。コスメに凝っていて、アイシャドウはクリスチャン・ディオールとシャネルがお気に入り。リップは落ちにくくて発色がきれいと大人気のオペラを使用。イメージキャラにもなっているが、SK-IIの日焼け止めを毎日塗っているとのこと。ネイルも大好きでピアスを開けた。好きなタレントは竹内涼真。

 

 女子個人メドレー2種目で初の金メダルに挑む大橋悠依は滋賀県彦根市出身で、東洋大では同じ彦根市出身の桐生祥秀と同学年。2人は中学時代からの知り合い。彦根市出身らしく「ひこにゃん」をこよなく愛し、勝負靴下はひこにゃん柄。

 

 前評判の高い中国、ロシアに挑む男子体操団体。エースは“内村航平二世”との呼び声が高い橋本大輝。日本屈指のオールラウンダーで、物怖じしない発言、強心臓も魅力だ。

 

 また、内村が早くから注目していたのが、北園丈流。大阪・清風高校身で、池谷幸雄の後輩にあたる。4月の全日本選手権で両腕の靭帯損傷、右肘剥離骨折の重傷を負うも、“キング内村”からの電話に励まされて、逆転で代表切符を掴んだ。

 

 東京五輪から新種目となったスケートボード。男子ストリートで、米国のナジャ・ヒューストンと並んで優勝候補に挙げられるのが堀米優斗だ。高校卒業後に渡米し、海外での活動を開始。2020年秋、念願だったロサンゼルス郊外に練習場つきの自宅を購入。その甲斐あって、6月の世界選手権では初優勝を果たした。

 

 日本が五輪で最も金メダルを獲得したのは、1968年の東京五輪と2004年のアテネ五輪の16個。それを超えるためにも、前半戦の日本選手団の活躍が期待される。

 

 夏季五輪3回取材のベテランが、前半戦の見どころを解説してくれた。

 

「日本選手のメダル第1号は、どの大会も日程的に開幕日翌日にある柔道、重量挙げ、射撃が候補になることが多く、今回も柔道男子60キロ級の高藤直寿、女子48キロ級の渡名喜風南、重量挙げ女子49キロ級の三宅宏実の争いとなるでしょう。競技時間的には早く終わる重量挙げに分があり、三宅はロンドン五輪も日本勢メダル1号でした。なお、三宅の伯父である三宅義信氏は、前回の東京五輪日本勢金メダル1号。もし、三宅が今大会金メダル1号となれば、57年の時を経て、三宅家が日本勢金メダル1号の歴史を紡ぐことになります。ただ、ここ数年は怪我に泣いており、メダルは厳しいかもしれません」

 

 そうなると、お家芸の柔道にチャンスがやってくる。

 

「リオ五輪では、男子が全7階級でメダルを獲得するなど、男女併せて12個のメダルを獲得。東京でもそれを上回る活躍が期待できそうです。前出の2選手に加えて、金メダルが有力視されるのは、男子73キロ級で圧倒的な力を誇る大野将平で、2大会連続の金メダルは確実といわれています。また、男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩は2人とも7月25日に登場しますので、史上初となる兄妹金メダリストになる可能性は高いと見ています。

 

 新種目ではスケートボード、ストリートの堀米優斗ですね。まるで緊張感のないような表情から、驚くべき新技を次々に披露する姿は圧巻。もし彼が初代金メダリストになれば、日本にスケボーブームがやってくるかもしれません。いずれにしろ、彼らが多くのメダルを獲得すれば、日本チームが勢いづくことは間違いありません」

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