注目されたのは選手だけではない。独特な表現のスケボー解説で、にわかに人気者となったのが瀬尻稜氏(24)だ。
「新種目らしく言い回しもユニーク。『ゴン攻め』『かっけえ』『鬼やばいっすね』『地獄』など新語を連発し、現在CMで使用する目的で商標化の動きもある。出版社も接触しています」(広告代理店関係者)
開会式を担当したNHKの和久田麻由子アナ(32)も、視聴者から高評価だ。
「凛とした語り口調が支持され、『チャイニーズ台北』を『台湾』と伝えたことを台湾市民から絶賛された。五輪後にフリー転身話が再燃するでしょう」(民放関係者)
次に、株を下げた選手の筆頭が瀬戸大也(27)だ。
「不倫騒動でスポンサー契約をすべて失ったため、今回は挽回のチャンスだったんですが……。ただ400m個人メドレーのレース前には『99%勝てる』と豪語しながら予選落ちし、さらにイメージは低下しました」(担当記者)
大坂なおみ(23)も期待を裏切った一人。
「残念ながら、最終聖火ランナーを務めただけで終わってしまった。試合後は取材のミックスゾーンを通らず、現場を混乱させました。スタッフの説得で引き返し、記者の質問には答えたものの、ネット世論は彼女を擁護する声と、『わがまますぎる』という声に大きく分かれたため、五輪の協賛企業は『大坂推し』の内容のCMを急遽、差し替えました。
一方、バドミントンの桃田賢斗(26)は交通事故での大怪我、コロナ感染もあり、予選敗退には同情の声が多かった。ただ、五輪前にバラエティ番組に多数出たりと、マイナスポイントもありました」(スポーツライター)
また、メダル獲得には至らなかったが、体操の内村航平(32)、重量挙げの三宅宏実(35)は、競技の第一人者としての愚直な姿勢が共感を呼び、将来の指導者候補とみられている。
今回、株を上げた選手のなかには、現役を退く選手も出てくるだろう。次のステージは多種多彩だが、政治家に転身する元選手も多く存在した。政治評論家の有馬晴海氏(63)は、政治家になればおもしろい選手を挙げる。
「五輪で名前が売れれば、当選は堅い。ソフトボールの上野さんは五輪競技復活の立役者。目的達成への奮闘は、政治そのもの。競泳の萩野公介(26)も不調から復活し、他人の気持ち、痛みがわかる。それは政治家に不可欠な要素です。
サッカーの吉田麻也(32)は統率力を生かせます。私がいちばん注目するのは、陸上ハードルの寺田明日香(31)です。アスリート、妻、母と三足の草鞋を履く。気持ちの切り替えも早く、いちばん政治家向きです」
次は国民の代表として、五輪を動かす選手も出てくるだろう。
(週刊FLASH 2021年8月17・24日号)