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『熱闘甲子園』ヒロド歩美アナ、夢の舞台失った全国の甲子園球児に送った手紙

スポーツ 投稿日:2021.08.21 11:00FLASH編集部

『熱闘甲子園』ヒロド歩美アナ、夢の舞台失った全国の甲子園球児に送った手紙

 

 高校球児の汗と涙を追い続ける『熱闘甲子園』(朝日放送テレビ)が40周年を迎えた。

 

 現在、MCを務めるヒロド歩美アナ(29)は2014年の入社時、プロ野球12球団の名前さえ知らなかったという。だが、いまは「高校野球はライフワーク」と語るほど、熱量が人一倍高い。

 

 

 昨年、新型コロナの影響で、夏の甲子園は中止となった。ヒロドアナは、夢の舞台を失った選手たちに寄り添うべく、北海道から九州・沖縄まで、全国の高校に手紙を書いた。

 

「緊急事態宣言が発令されて、私たちは現場取材に行けなくなりました。『球児たちはどうやって過ごしているんだろう?』という思いで、手紙を書くことにしました。

 

 落胆している選手たちへ、古田さんの言葉を借りて伝えたんです。古田さんは『苦難を乗り越えることで、人生を切り開くことができた』と。悔しい経験はエネルギーに変えることができるという意味です。

 

 1年かけて540校に送り、腱鞘炎になりました。返事もかなりの数が届きました。学校のグッズや色紙、動画を撮って送ってくれた高校もありました。それを見て、私自身も元気をもらいました」(ヒロドアナ)

 

 いま熱戦が繰り広げられている甲子園。『熱闘甲子園』も敗者のドラマを日々、描く。

 

「宿舎に取材に行けば必ず何かが起きています。毎日生放送なので、試合後に取材できる学校は限られていますが、時間が許す限り、足を運びたいと思います。高校野球はスポーツだけど、ただのスポーツじゃない。球児の人生を取材しているんです」(ヒロドアナ)

 

 取材は試合にも負けない体力勝負だ、と『熱闘甲子園』のプロデューサー・池上義博さんは話す。

 

「大会中、2週間は系列局や技術スタッフも含めて100人ほどで番組を作っています。僕らも青春っぽさを感じ始めるんです(笑)。疲労も重なるなかで、球児たちの笑顔や泣いている顔を見て、スタッフも互いに励まし合っています。球児たちが全力で野球に取り組む姿勢は、大人の心を洗ってくれます」

 

 悔し涙が育てる笑顔の花を見るため、今日も彼らは取材に奔走する。

 

(週刊FLASH 2021年8月31日号)

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