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松坂大輔「怪我を見抜いたのは、イチローさんとあなただけ」親友カメラマンに宣言した “来春からの就活”

スポーツ 投稿日:2021.10.27 06:00FLASH編集部

松坂大輔「怪我を見抜いたのは、イチローさんとあなただけ」親友カメラマンに宣言した “来春からの就活”

2009年、ジジ氏の前で正座する松坂。同年のWBCではMVPに輝いたが、その体はすでに悲鳴をあげていた(写真・ジジ)

 

「もうやめなければいけないと自分に言い聞かせました」

 

 10月19日、“平成の怪物” 松坂大輔(41)が、23年間の選手生活に別れを告げた。この姿を感慨深く見守ったのが、プロ入り後の松坂を撮り続けたカメラマンのジジ氏だ。

 

「2009年、第2回WBCに向けた宮崎合宿でのこと。ある日、食事に誘ったんだけど、座敷で正座したんだよ。『足を崩せよ』と言ったら『ジジさんの前で胡坐はかけませんよ』と言うわけ。

 

 

 そんなことを一度も言ったことがなかったから、『股関節を痛めたのか?』と聞いた。すると『いや内転筋がちょっと……』と。でも、おかしいなと思っていたんだ」

 

 それから1年後のことだ。

 

「大輔と会った際、突然『じつはあのとき、胡坐をかけないほど股関節を痛めていたんです。見破ったのはジジさんとイチローさんだけです』と言われました。その後の野球人生につきまとった怪我が、すでに忍び寄っていたんですね」

 

 引退会見の翌日、ジジ氏が松坂に電話をしたところ、松坂は “就活宣言” を口にした。

 

「ジジさん、来春のキャンプでは、各球団をまわりますよ」

 

 解説者のための勉強か、指導者志願か。松坂はすでに、前を向いていた。

 

(週刊FLASH 2021年11月9日・16日合併号)

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