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松坂大輔「怪我を見抜いたのは、イチローさんとあなただけ」親友カメラマンに宣言した “来春からの就活”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.27 06:00 最終更新日:2021.10.28 17:05
「もうやめなければいけないと自分に言い聞かせました」
10月19日、“平成の怪物” 松坂大輔(41)が、23年間の選手生活に別れを告げた。この姿を感慨深く見守ったのが、プロ入り後の松坂を撮り続けたカメラマンのジジ氏だ。
「2009年、第2回WBCに向けた宮崎合宿でのこと。ある日、食事に誘ったんだけど、座敷で正座したんだよ。『足を崩せよ』と言ったら『ジジさんの前で胡坐はかけませんよ』と言うわけ。
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そんなことを一度も言ったことがなかったから、『股関節を痛めたのか?』と聞いた。すると『いや内転筋がちょっと……』と。でも、おかしいなと思っていたんだ」
それから1年後のことだ。
「大輔と会った際、突然『じつはあのとき、胡坐をかけないほど股関節を痛めていたんです。見破ったのはジジさんとイチローさんだけです』と言われました。その後の野球人生につきまとった怪我が、すでに忍び寄っていたんですね」
引退会見の翌日、ジジ氏が松坂に電話をしたところ、松坂は “就活宣言” を口にした。
「ジジさん、来春のキャンプでは、各球団をまわりますよ」
解説者のための勉強か、指導者志願か。松坂はすでに、前を向いていた。
(週刊FLASH 2021年11月9日・16日合併号)